ラーシュ・ケプレル : ウィキペディア(Wikipedia)

ラーシュ・ケプレルLars Kepler)は、スウェーデンの推理作家。

2009年、『催眠』でデビューしたが、ペンネーム以外のプロフィールの一切が不明で、いわゆる覆面作家であった。その正体としてヘニング・マンケル、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト、カミラ・レックバリなどの名前が挙げられ、2004年に急逝したスティーグ・ラーソンの生存説まで憶測された『ミステリマガジン』(早川書房) 2010年11月号 p.53 「実力は折り紙付きの夫婦合作作家 ラーシュ・ケプレル」。

新聞がその正体をスクープしたことにより、同年9月に出版社が、それぞれ単独で作品を持つ純文学作家のアレクサンデル・アンドリル(1967年1月20日 - 、ストックホルム生まれ)とアレクサンドラ・コエーリョ・アンドリル(1966年3月2日 - 、ヘルシンボリ生まれ)夫妻の共有筆名であることを明かした。夫妻は、文学活動の制限にならないように筆名を変えたと語っており、今後もケプレル名義で『催眠』に続くシリーズを執筆する予定であるという。同作は刊行前から10カ国以上に翻訳権が売れ、刊行後は爆発的なヒットとなった『ミステリマガジン』(早川書房) 2010年11月号 p.50 - p.51 「スウェーデン・ミステリの現在」。

作品リスト

ヨーナ・リンナ刑事シリーズ
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|- !# |邦題 |原題 |刊行年Sweden |刊行年月Japan |訳者 |出版社 Japan |- |1 |催眠 | |2009年 |2010年7月 |rowspan="2"|ヘレンハルメ美穂 |rowspan="3"|早川書房〈ハヤカワ文庫〉 |- |2 |契約 | |2010年 |2011年7月 |- |3 |交霊 | |2011年 |2013年12月 |岩澤雅利・羽根由 |- |4 |砂男 | |2012年 |2019年12月 |瑞木さやこ・鍋倉僚介 | rowspan="4" |扶桑社〈扶桑社ミステリー〉 |- |5 |つけ狙う者 | |2014年 |2020年12月 |染田屋茂・下倉亮一 |- |6 |ウサギ狩り人 | |2016年 |2021年9月 |古賀紅美 |- |7 |墓から蘇った男 | |2018年 |2022年3月 |品川亮 |- |1シリーズ10周年を記念した第一作の改訂版であり、新たな公式版とされる。 | | |2019年 | | | |- |8 |鏡の男 | |2020年 |2023年2月 |品川亮 |扶桑社〈扶桑社ミステリー〉 |- |9 | |Spindeln |2022年 | | | |}

関連項目

  • アレクサンデル・アンドリル - Wikipedia
  • アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリル - Wikipedia
  • 推理作家一覧#北欧

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/02/18 14:38 UTC (変更履歴
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