森圭一郎 : ウィキペディア(Wikipedia)

森 圭一郎(もり けいいちろう、1978年1月9日 - )は、日本の男性シンガーソングライター、Love Hand Project発案者、ストレッチマンパープル。埼玉県熊谷市(旧妻沼町)出身。

来歴

2002年まで

  • 1978年1月9日、埼玉県熊谷市(旧妻沼町)で生まれる。
  • 1994年夏(16歳)、バイク事故で脊椎を損傷し、下半身不随となり車椅子生活になる。
  • 1996年(18歳)、高校の部活動で歌とギターに出会い、文化祭で初めて舞台に上がり、「体の芯がビリビリするほど感動して、これが俺だと思え」読売新聞 地域埼玉 彩人伝 2013年3月10日、音楽に本格的にのめりこむようになる。両輪~ダブル・ホイール~ 森圭一郎 TOKYO FM出版 ISBN 4-88745-112-1
  • 1999年(21歳)、知人が開いたバーでバーテンダーとして働き、弾き語りを始めた。東京新聞 地域の情報 埼玉中央 2013年3月18日ボイストレーニングを受け始め、本格的にプロのシンガーソングライターを目指す。バンドをやめ、ソロ活動に専念する。
  • 2001年(23歳)、ボイストレーニングをやめ、ストリートライブやライブハウスでの活動を始める。
  • 2002年(24歳)、三年間働いていたバーをやめ、事務所と契約し、プロのシンガーソングライターとして活動を始める。

2003年

  • 10月31日、自主制作1stアルバム『ONE』をリリース。
  • 10月31日から2004年1月末までの89日間、北海道から鹿児島まで約10,000kmに及ぶ、初めての日本縦断ツアーである『ONEツアー』を行う。

2004年

  • 7月1日、一歌言レーベルより2ndアルバム『一人じゃないから』をリリース。
  • 『一人じゃないから』をリリース後、90日間かけて、北海道から鹿児島まで約12,000kmに及ぶ、二度目の日本縦断ツアーを行う。
  • 11月14日、自叙伝『両輪~ダブル・ホイール~』(TOKYO FM出版)を出版。

2005年

  • 10月3日、3rdアルバム『妻沼』をリリース。
  • 11月から、三度目の日本縦断ツアーである『唄ツーリズム2005~2006』を開始。

2007年

  • 3月21日、4thアルバム『灯り』をリリース。
  • 3月21日、四度目の日本縦断ツアーである『唄ツーリズム2007』を行う。
  • 11月23日、5thアルバム『いのちの灯り』をリリース。
  • 11月23日から3年間かけて、約200局近くある全国のコミュニティFMの全局ゲスト出演を目標とし、五度目の日本縦断ツアーである『唄ツーリズム2007~2010』を行う。

2008年

  • 9月24日、ベルウッドレコードより6thアルバム『アンデスの風になりたい』をリリース。

2010年

  • 3月、埼玉県熊谷市のPR映画『あついぞ!熊谷』の音楽を担当。あついぞ!熊谷
  • 12月18日、『唄ツーリズム2007~2010』を終了し、全国のFM出演216局に達する。
  • 12月24日、1stシングル『おぼらだれん』をリリース。
  • 介護ドキュメント映画『ただいま、それぞれの居場所』エンディング曲『君のためにつくった歌』を担当。

2011年

  • 第8回ゴールドコンサートで楽曲賞、グランプリのダブル受賞を果たす。

2012年

  • 3月21日、2ndシングル『雨ニモマケズ』をリリース。
  • 5月25日、3rdシングル『人生という旅』をリリース。
  • 8月2日、4thシングル『Red string』をリリース。
  • 8月2日から43日間、ニューヨークからロサンゼルスまでのアメリカ横断ツアーを行う。テレビ埼玉 ごごたま 2012年12月26日放送テレビ埼玉 テレ玉ドキュメンタリー 『車椅子で大陸に挑む!~元暴走族シンガーのアメリカ横断~』 2012年12月31日放送
  • 9月15日、5thシングル『ひまわり』をリリース。
  • 9月15日、7thアルバム『あるがままに』をリリース。
  • 9月15日、音楽CD付きコミックス『森圭一郎 うたで走り抜く』(少年画報社)を出版。
  • 介護ドキュメント映画『季節、めぐり それぞれの居場所』の音楽を担当。

2013年

  • 2月、結婚。
  • 3月23日から2014年6月8日まで、六度目の日本縦断ツアーである『Road Trip 2013-2014 ひまわり ~笑顔の花を咲かせたい~』を行う。徳之島に特別支援学校を設置するための署名活動も同時に行う。埼玉新聞 2013年4月28日
  • 4月から、NHK教育テレビ(NHK Eテレ)で放送されている番組『ストレッチマンV』で、『ストレッチマン パープル』として出演。
  • 6月19日、1stライブアルバム『Keiichiro Mori Live at The Bitter End』をリリース。
  • 10周年記念ゴールドコンサートで観客賞を受賞。10周年記念ゴールドコンサート 開催報告

2014年

  • 2月22日、ミュージックビデオDVD『ひまわり』をリリース。
  • 5月1日、8thアルバム『TRUTH』をリリース。
  • 6月6日~8日の三日間をかけて、徳之島一周75kmを車椅子で完走し、最終日に『ひまわり』ツアーファイナルライブを行う。徳之島に特別支援学校を設置することに賛同する、合計約2万人分の署名を集めた。ひまわりツアー~笑顔の花を咲かせよう~ アマミテレビKTS 鹿児島テレビ『ゆうテレ』2014年6月23日南日本新聞社 373news.com 2014年6月9日
  • 8月17日、本当のバリアフリーを実現するべく、Love Hand Projectを立ち上げ代表になる。
  • 11月11日、6thシングル『LOVE』をリリース。

2015年

2016年

  • 1月29日、Love Hand Projectを一般社団法人化し、理事となる。
  • 6月4日、『Tour2016~ヨクアル世界~』をスタートし、9thアルバム『ヨクアル世界』をリリース。

2017年

  • 自身の音楽性を見つめるためにインド~ネパールへ一人旅

2018年

  • 6月3日、『Tour2018 晴耕雨読』をスタートし、10thアルバム『雨の日』をリリース。

2019年

  • KeiichiroMori Tour 2019「カタルナラウタエ」敢行

2020年

  • KeiichiroMori Tour 2020「GATE~AKARU~」敢行

2021年

  • KeiichiroMori Tour 2021「GATE~FURERU~」敢行
  • 「おかえり」が映画、灰色の壁~大宮ノトーリアス~の挿入歌になる

2022年

  • KeiichiroMori Tour 2022「GATE~ZERO~」敢行
  • 自然の中で歌い録音をする「地球音楽」発表

2023年

人物

徳之島と縁が深い。徳之島に特別支援学校を設置するための活動をしている方々を元気にするために『ひまわり』を作詞・作曲し、徳之島の子供たちとレコーディング。また、特別支援学校設置のための署名活動を2013年のツアーと同時に行う。徳之島に特別支援学校を作ろう

音楽と共に、ひたすら前に向かって進む生きざまは多くの人たちの共感を呼んでいる。埼玉新聞 2012年10月7日

歌う姿は決して同情を誘うのではなく、アーティストとして純粋に人を惹きつけるものだった。夢を跳ぶ 佐藤真海 岩波ジュニア新書 ISBN 978-4-00-500604-5

東日本大震災後はライブで義援金を募り、被災地へ届けた。母子の遺体が一緒に見つかり、男児の体に浮輪代わりのペットボトルが紐で縛りつけられていたという話を基に「赤い紐」という曲を作った。英語と日本語で歌い、2012年8月からは全米を横断して路上ライブなどで惨状を訴えた。

宮城県石巻市の中学校でボランティアで公演し、「人生は挫折してから始まる」と語りかけた。「以前の自分は障害に勝ってやろうと苦しんでいたが、今は障害を受け入れることができた。歩いている時と比べると、失ったものは多いが、今の方が幸せです」と言い切る。

名古屋のライブで、観客の姉妹から手紙を渡された。「あなたを必要とする人がここにいます」と書かれていた。「若い時には誰にも必要とされず、事故後は人の手助けが必要になり、情けなく思っていた。その自分が人に必要とされたことに感動した」

「『なぜ自分だけ』と思う時はあるが、きりがない。前向きになれば、小さなことでも幸せを感じられ、好循環になると分かった」と笑う。

「自分は障害を乗り越えたんじゃなく、受け入れた。歌を聴いた人には『あるがままの自分を受け入れればいいんだ』と思ってもらえるかな」

地元である熊谷の人々に愛されている。熊谷市PR映画『あついぞ!熊谷』の音楽を担当し、エンディングテーマ『熊谷』を作詞作曲。

ストレッチマン出演以降は子供たちから「ストレッチマンパープル」と頻繁に声をかけられ、それに対して笑顔でストレッチマンパープルの決めポーズで応えている。子供たちには、シンガーソングライターよりもストレッチマンパープルとして知られている。

母の愛

「お兄ちゃんが16のときに、事故して、お母さん大変だったでしょう?」という弟の質問に対して、母は次のように答えている。「大変だった!でもあいつのこと信じてた。世界中の誰もがあいつのことを悪く言ったとしても、私しか守ってやれないじゃない。しょうがないじゃない。私は親だから。母親なんだから、家族として愛していたし、信じてた。信じ続けてきたら、戻ってきた。ようやく帰ってきた。こっちに帰ってきてくれた。信じ続けてよかった。」与古為新 南日本新聞社 ISBN 978-4-86074-217-1

音楽性

音楽を始めた18歳から19歳の頃によく聴いていたのはエリック・クラプトンで、その他トニー・ライスやドッグ・ワトソンといったブルーグラス系のミュージシャンやロバート・ジョンソンのブルースに憧れていたという。

2012年のアメリカ横断を終えた頃から、日本の自然の音を録音するようになり、たびたびライブで自然音を流しながら歌っている。

日本各地で自然の中で歌って録音をした曲を集め、自身のホームページで公開している自身で「地球音楽」と名づけている。

ディスコグラフィー

シングル

発売日 タイトル 規格
1st 2010年12月24日 おぼらだれん CD
2nd 2012年3月21日 雨ニモマケズ CD
3rd 2012年5月25日 人生という旅 CD
4th 2012年8月2日 Red string CD
5th 2012年9月15日 ひまわり CD
6th 2014年11月11日 LOVE CD

アルバム

オリジナルアルバム

発売日 タイトル 規格
1st 2003年10月31日 ONE CD
2nd 2004年7月1日 一人じゃないから CD
3rd 2005年10月3日 妻沼 CD
4th 2007年3月21日 灯り CD
5th 2007年11月23日 いのちの灯り CD
6th 2008年9月24日 アンデスの風になりたい CD
7th 2012年9月15日 あるがままに CD
8th 2014年5月18日 TRUTH CD
9th2016年6月4日 ヨクアル世界CD
10th2018年6月3日雨の日CD
11th2022年8月2日日々を織るCD

ライブアルバム

発売日 タイトル 規格
1st 2013年6月19日 Keiichiro Mori Live at The Bitter End CD

ミュージックビデオ

発売日 タイトル 規格
1st 2014年2月22日 ひまわり DVD+CD

書籍など

  • 自叙伝『両輪~ダブル・ホイール~』 森圭一郎 TOKYO FM出版 2004年11月24日
  • 音楽CD付きコミックス『森圭一郎 うたで走り抜く』 たちばないさぎ 少年画報社 2012年9月15日
  • 南からの社会学インタビュー編『与古為新』 櫻井芳生 南日本新聞社 (インタビュー記事) 2014年6月13日

雑誌

  • 『チェアウォーカーWaWaWa』記事連載『NATURAL』 森圭一郎 Vol.13 2004年夏号 - Vol.53 2013年夏号チェアウォーカー WaWaWa

映像作品

  • 熊谷市PR映画『あついぞ!熊谷』 (音楽担当) 2010年3月
  • 介護ドキュメント映画『ただいま、それぞれの居場所』 (エンディング曲『君のためにつくった歌』提供) 2012年4月28日
  • 介護ドキュメント映画『季節、めぐり それぞれの居場所』 (音楽担当) 2014年1月25日

出演

テレビ番組出演

  • 『ストレッチマンV』 NHK教育テレビ 2013年4月-2018年9月 ストレッチマンパープル役 (共演者:友部正人、坂崎幸之助、元ちとせ、中孝介、nokko、影山ヒロノブ等)ストレッチマンV 公式サイト
  • 『めざましテレビ 広人苑』 フジテレビ 2004年7月12日
  • 『スカイパーフェクTV!フジテレビ721』 フジテレビ 2004年9月4日
  • 『スタジオパークからこんにちは』 NHK総合 2004年10月29日
  • 『生かされて 今』 テレビ埼玉 2011年5月11日、14日
  • 『ごごたま』 テレビ埼玉 2012年7月26日
  • 『テレ玉ドキュメンタリー「車椅子で大陸に挑む!~元暴走族シンガーのアメリカ横断~」』 テレビ埼玉 2012年12月31日、2013年1月1日
  • 『ゆうテレ』 KTS 鹿児島テレビ 2013年8月26日

ラジオ番組出演

  • 『森圭一郎 Live Like Life』 柏崎FMピッカラ 2004年4月24日- 毎月第四土曜日18:00〜19:00FMピッカラ

CD参加、ライブサポートミュージシャン

  • 山下 TOPO 洋平 (6thアルバム『アンデスの風になりたい』、ライブサポート)
  • 山下晋平 (2ndシングル『雨ニモマケズ』、ライブサポート)
  • マーク・グリーンバーグ (1stライブアルバム『Keiichiro Mori Live at The Bitter End』、ライブサポート)
  • トニー・チノ (1stライブアルバム『Keiichiro Mori Live at The Bitter End』、ライブサポート)
  • 河口修二
  • 石井完治
  • 古橋一晃 (6thシングル『LOVE』、ライブサポート)
  • 町田孝(9thアルバム『ヨクアル世界』、ライブサポート)
  • 竹内一路
  • 鬼怒無月
  • 内海利勝
  • 八木のぶお
  • 大間ジロー
  • 塩のやもとひろ
  • 斉藤太三晃
  • スクラッピージャド ニューカム

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/15 20:09 UTC (変更履歴
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