菅野光亮 : ウィキペディア(Wikipedia)

菅野 光亮(かんの みつあき、1939年7月10日 - 1983年8月15日)は日本の作曲家、ジャズピアニスト。宮城県仙台市出身『20世紀日本人名事典』日外アソシエーツ、2004年、「菅野光亮」の項。

来歴・人物

国立音楽大学付属高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学し、長谷川良夫に師事。大学在学中の1966年に、第35回日本音楽コンクール作曲部門第2部(室内楽曲)に応募した「弦楽四重奏曲第3番作品24」が3位入賞を果たす。大学卒業後は主にジャズピアニストとして活躍。

男声カルテット「ロイヤルナイツ」の第1回ソ連公演(1966年12月 - 1967年1月)朝日新聞夕刊1966年11月19日・12月21日。、東欧公演~第3回ソ連公演(1968年5月下旬 - 9月)毎日新聞(東京版夕刊)1968年4月30日、『音楽旬報』1968年4月21日。なおコンサートツアーは8月15日終了の予定だったが、ソ連での追加公演に伴い、帰国は9月となった(『音楽旬報』1968年8月11日)。には、菅野光亮クインテットのピアニストとして同行。

1974年に公開された松竹映画「砂の器」では、ラフマニノフばりの美しいテーマ曲「ピアノと管弦楽のための組曲 宿命」を作曲・ピアノ演奏し、第29回毎日映画コンクール音楽賞、モスクワ映画祭ソビエト作曲家同盟賞を受賞した。

その後も映画やテレビドラマの音楽を多数手がけたが、食道静脈瘤破裂のため44歳で他界した。

主な作品

純音楽

  • 弦楽四重奏曲第3番(1966年)
  • ヴィオラとピアノのためのソナタ(1977年)
  • 弦楽四重奏曲第6番(1978年)
  • セロとピアノの為の三章(1979年)
  • ヴィオラとセロの為の四章「海との約束」(1980年)
  • ヴァイオリンとピアノの為のソナタ(1982年)

映画音楽

  • 砂の器(1974年、松竹) ※音楽監督は芥川也寸志
  • 昭和枯れすすき
  • 雲霧仁左衛門(1978年、松竹、俳優座)
  • 恋の空中ぶらんこ
  • 沈黙の夏
  • 真夜中の招待状
  • 魔界転生(1981年、東映)
  • 鬼龍院花子の生涯(1982年、東映)
  • 愛の天使マザーテレサ
  • 素人助役奮闘記
  • 天城越え(1983年、松竹・霧プロダクション)
  • 密約 外務省機密漏洩事件

テレビドラマ

  • 渥美清の田舎刑事(テレビ朝日、テレパック)
    • 「時間よ、とまれ」(1977)
    • 「旅路の果て」(1978)
    • 「まぼろしの特攻隊」(1979)
  • 白い地平線(1975年、TBS)
  • 白い秘密(1976年、TBS)
  • 白い波紋(1977年、TBS)
  • 大空港(1978年~1980年、フジテレビ)
  • 執念 愛の天使マザーテレサ
  • 加山雄三のブラック・ジャック(1981年、テレビ朝日)
  • 佐武と市捕物控(1981年~1982年、フジテレビ)
  • 松本清張の山峡の章(1981年、テレビ朝日)
  • 映画スター殺人事件(1981年、テレビ朝日)
  • ヒット曲は殺しのテーマ 忘れない女(1982年、テレビ朝日)
  • 松本清張の風の息(1982年、テレビ朝日)
  • 横溝正史の鬼火 仮面の男と湖底の女(1983年、テレビ朝日)
  • 横溝正史の真珠郎 金田一耕助を愛した女(1983年、テレビ朝日)
  • 誘惑されたい女(1983年、テレビ朝日)
  • ひき逃げ(1983年、テレビ朝日)
  • 松本清張の寒流(1983年、テレビ朝日)
  • 松本清張の証言(1984年、テレビ朝日)
  • 女相続人のさけび(1984年、テレビ朝日)
  • 鬼龍院花子の生涯(1984年、TBS)
  • 熱中時代スペシャル 水谷教授の華麗な冒険
  • 十津川警部シリーズ

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/18 13:30 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「菅野光亮」の人物情報へ