秋山祐徳太子 : ウィキペディア(Wikipedia)

秋山 祐徳太子(あきやま ゆうとくたいし、1935年3月22日『秋山祐徳太子の母』(新潮社、2015年) - 2020年4月3日)は、日本の現代美術家。本名は秋山 祐徳(あきやま すけのり)で、雅号は聖徳太子をもじって付けた。1970年代の東京都知事選挙へ出馬したことでも知られている。見世物学会理事。

経歴

  • 1935年 東京日暮里生まれ。都立工芸高図案科(現デザイン科)に入るも空手部部活動に精を出す。
  • 1960年 武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)彫刻科卒業。卒業後は工業デザイナーとして大手電機メーカーに勤務したのち、前衛芸術家に。
  • 1965年 岐阜アンデパンダン展に自分自身を出品。これ以後「ダリコ」をはじめ、ポップハプニングと称するパフォーマンスを展開。
  • 1973年 初の彫刻展を開催。以後、ブリキによる彫刻作品を次々と発表。
  • 1986年 ビデオ・デ・パップル「俺が秋山祐徳太子だ!」(インタビュアー:加藤よしこ、VE:目黒 子、ディレクター:樋川恵一)。
  • 1994年 池田20世紀美術館で「秋山祐徳太子の世界展」を開催。
  • 1999年から2003年まで札幌大学文化学部客員教授。赤瀬川原平・高梨豊と「ライカ同盟」で活動していた。
  • 2020年 老衰のため神奈川県座間市の病院で死去。85歳没。

パブリックコレクション

  • 国立国際美術館
  • 青森県立美術館

立候補歴

  • 1975年(昭和50年)東京都知事選挙 無所属 3101票 落選 16人中5位 供託金没収
  • 1979年(昭和54年)東京都知事選挙 無所属 4144票 落選 13人中7位 供託金没収

選挙に立候補した際の選挙ポスターが国立国際美術館などに収蔵されている秋山祐徳太子独立行政法人国立美術館 所蔵作品総合目録検索システム。2002年には著書『泡沫桀人列伝―知られざる超前衛』を出版。落選後も自ら「泡沫のソムリエ」と称した秋山祐徳太子『泡沫桀人列伝―知られざる超前衛(2002年 二玄社 ISBN 4544020379)前書きに「泡沫のソムリエ秋山祐徳太子が愛をこめて綴る、純正泡沫烈士50名の恐れ入る人生」とある。。

著書

単著

  • 通俗的芸術論(土曜美術社、1985年)
  • 泡沫桀人列伝(二玄社、2002年)
  • ブリキ男(晶文社、2007年)
  • 天然老人(アスキー・メディアワークス、2008年)
  • 恥の美学(芸術新聞社、2009年)
  • 秋山祐徳太子の母(新潮社、2015年)

共著

  • 西部邁)ポップコン宣言 偽りの戦後史を書き換える(光文社、カッパ・サイエンス、1995年)
  • 赤瀬川原平、高梨豊)ライカ同盟NAGOYA大写撃!(風媒社、1996年)
  • (赤瀬川原平、高梨豊)ライカ同盟 東京涸井戸鏡(カレイドスコープ)(アルファベータ、2004年)

TV出演

  • 出没!!おもしろMAP(テレビ朝日系)
  • テレビ美術館(フジテレビ系)
  • artLover(フジテレビ系)
  • 西部邁ゼミナール(TOKYO MX)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/22 19:59 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「秋山祐徳太子」の人物情報へ