オルガ・チェホーワ : ウィキペディア(Wikipedia)

オルガ・チェホーワ(, オリガ・コンスタンティノヴナ・チェホーワ , 1897年4月14日 - 1980年3月9日)は、ロシアの女優。

来歴

ロシア帝国アレクサンドロポリ(現:アルメニア共和国ギュムリ)生まれ。父親はドイツ系の鉄道技師。父方の叔母はロシアを代表する劇作家アントン・チェーホフ夫人で女優のオリガ・クニッペルである。エレオノーラ・ドゥーゼの舞台を見て女優になる決意をし、モスクワ芸術座に参加。そこで出会った俳優ミハイル・チェーホフ(アントン・チェーホフの甥)と1914年に結婚、2年後に娘を出産。しかし1917年に夫と離婚し、同年に起こった革命を受けてロシアを出国、ウィーンを経て1920年にベルリンに移住した。

ドイツでの映画初出演はF・W・ムルナウ監督の「フォーゲルエート城」(1921年)。以後スターとしてドイツやオーストリアの映画界で活躍した。アドルフ・ヒトラーのお気に入り女優の一人であったことでも知られる。戦後はミュンヘンへ移り住み、化粧品会社を経営しながら脇役として時折映画に出演した。

出演作品

  • U-47出撃せよ
  • 情熱の薔薇
  • ブルグ劇場
  • 荒天飛行
  • 魂を失へる男 
  • 間諜アゼフ 
  • ペーア・ギント
  • たそがれの維納
  • 国際間諜団
  • ガソリン・ボーイ三人組
  • 拳闘王
  • 神々の寵児
  • トロイカ
  • 美はしの人生 
  • イタリア麦の帽子
  • ムーラン・ルージュ
  • 焔の裡の女
  • 巌頭の怪奇
  • ノラ
  • フォーゲルエート城

参考文献

  • アントニー・ビーヴァー『ヒトラーが寵愛した銀幕の女王 寒い国から来た女優オリガ・チェーホワ』山崎博康訳、白水社、2013年。
  • 牧原純『二人のオリガ・クニッペル チェーホフと「嵐」の時代』未知谷、2013年。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/15 14:28 UTC (変更履歴
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