蘭寿とむ : ウィキペディア(Wikipedia)

蘭寿 とむ(らんじゅ とむ、1975年8月12日スターファイル/花組・蘭寿とむインタビュー 朝日新聞社。 - )は、日本の女優・歌手。元宝塚歌劇団花組トップスター。

兵庫県西宮市、武庫川学院出身。身長170cm。血液型O型。愛称は「とむ」。

所属事務所はジーアールプロモーション。

来歴

1994年、宝塚音楽学校に首席入学。

1996年、宝塚歌劇団に82期生として首席入団。月組公演「CAN-CAN/マンハッタン不夜城」で初舞台。その後、花組に配属。

2001年、愛華みれ退団公演となる「ミケランジェロ」で新人公演初主演。その後も3作連続で新人公演主演を務める。

2002年の「月の燈影」(バウホール・日本青年館公演)で、彩吹真央とバウホール・東上公演ダブル主演。

2006年の「スカウト」でバウホール公演単独初主演。同年4月25日付で宙組へと組替え。

2007年の「NEVER SLEEP」(バウホール・日本青年館公演)で、東上公演単独初主演。その後も3度に渡って東上公演単独主演を務める。

2011年4月25日付で花組へ組替えとなり、花組トップスターに就任『2010年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2011年、81頁。ISBN 978-4-484-11502-3。。相手役には前任より引き続き蘭乃はなを迎え、「ファントム」でトップコンビ大劇場お披露目。

2014年5月11日、「ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA ∞ 夢眩」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。

退団後はジーアールプロモーション所属となり、芸能活動を再開。

2016年に松岡修造のいとこにあたる一般男性と結婚。

2022年には46歳で第一子を出産したことを報告した。

人物

音楽学校へは、過去最高倍率となる48.25倍の難関を突破して首席で入学し、首席で卒業した。

首席で歌劇団に入団した以降も、3回あった試験をすべてトップの成績で通過した経歴をもつ。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

初舞台

  • 1996年3 - 5月、月組『CAN-CAN』『マンハッタン不夜城』(宝塚大劇場のみ)

花組時代

  • 1996年6 - 8月、『ハウ・トゥー・サクシード』(宝塚大劇場) - 新人公演:コーヒーボーイ(本役:千波ゆう
  • 1996年11月、『ハウ・トゥー・サクシード』(東京宝塚劇場) - 新人公演:タッカベリー(本役:伊織直加)
  • 1996年12 - 1997年1月、『香港夜想曲』(バウホール)
  • 1997年2 - 3月、『失われた楽園』 - 新人公演:マイク・テイラー(本役:伊織直加)『サザンクロス・レビュー』(宝塚大劇場)
  • 1997年4 - 5月、『君に恋して ラビリンス!』(バウホール)
  • 1997年6月、『失われた楽園』 - 新人公演:マイク・テイラー(本役:伊織直加)『サザンクロス・レビュー』(東京宝塚劇場)
  • 1997年8 - 9月、『ザッツ・レビュー』(宝塚大劇場) - 新人公演:福岡/歌手(パリゼット)(本役:麻園みき
  • 1997年10 - 11月、『白い朝』(バウホール) - りゅう
  • 1997年12月、『ザッツ・レビュー』(東京宝塚劇場) - 新人公演:福岡/歌手(パリゼット)(本役:麻園みき)
  • 1998年2月、『ザッツ・レビュー』(中日劇場) - 静岡
  • 1998年2 - 3月、『白い朝』(日本青年館) - りゅう
  • 1998年5 - 10月、『SPEAKEASY』 - フレデリック、新人公演:チャールズ・ランディ(本役:伊織直加)『スナイパー』
  • 1998年10 - 11月、『Endless Love』(バウホール) - アリフ
  • 1999年1 - 5月、『夜明けの序曲』 - 新人公演:櫛引弓人(本役:伊織直加)
  • 1999年6月、『Endless Love』(愛知厚生年金会館・日本青年館) - アリフ
  • 1999年8 - 12月、『タンゴ・アルゼンチーノ』 - アラン、新人公演:ジャン(本役:伊織直加)『ザ・レビュー'99』
  • 2000年2月、『タンゴ・アルゼンチーノ』 - オットー『ザ・レビューIV』(中日劇場)
  • 2000年4 - 5月、『源氏物語 あさきゆめみし』 - 惟光、新人公演:刻の霊(本役:春野寿美礼)『ザ・ビューティーズ!』(宝塚大劇場)5/9〜15はベルリン公演出演のため休演。
  • 2000年6 - 7月、ベルリン公演『宝塚 雪・月・花』『サンライズ・タカラヅカ』(フリードリッヒシュタット・パラスト劇場)
  • 2000年7 - 8月、『源氏物語 あさきゆめみし』 - 惟光、新人公演:刻の霊(本役:春野寿美礼)『ザ・ビューティーズ!』(1000days劇場)7/1〜17はベルリン公演出演のため休演。
  • 2000年11 - 2001年3月、『ルートヴィヒII世』 - 新人公演:ベルンハルト・フォン・グッデン博士(本役:匠ひびき)『Asian Sunrise』
  • 2001年4 - 5月、『マノン』(バウホール・日本青年館) - レスコー
  • 2001年7 - 11月、『ミケランジェロ』 - ニッコロ、新人公演:ミケランジェロ・ブォナローティ(本役:愛華みれ)『VIVA!』 新人公演初主演
  • 2001年12 - 2002年1月、『カナリア』(ドラマシティ・ル テアトル銀座) - ディジョン
  • 2002年3 - 4月、『琥珀色の雨にぬれて』 - ローラン、新人公演:クロード・ドゥ・ベルナール公爵(本役:匠ひびき)『Cocktail』(宝塚大劇場) 新人公演主演
  • 2002年4月、専科・花組『風と共に去りぬ』(日生劇場) - ルネ
  • 2002年5 - 6月、『琥珀色の雨にぬれて』 - ローラン/代役:ピエール(本役:彩吹真央)、新人公演:クロード・ドゥ・ベルナール公爵(本役:春野寿美礼)『Cocktail』(東京宝塚劇場)
  • 2002年8月、『月の燈影(ほかげ)』(バウホール・日本青年館) - 次郎吉 バウ・東上W主演
  • 2002年10 - 2003年2月、『エリザベート』 - エルマー・バチャニー、新人公演:トート(本役:春野寿美礼) 新人公演主演
  • 2003年3月、『恋天狗』(バウホール) - 弥太 バウWS主演
  • 2003年5 - 9月、『野風の笛』 - 不知火『レヴュー誕生』
  • 2003年10 - 11月、『琥珀色の雨にぬれて』 - ルイ・バランタン『Cocktail』(全国ツアー)
  • 2004年1 - 5月、『天使の季節』 - ジョルジュ『アプローズ・タカラヅカ!』
  • 2004年5 - 6月、『ジャワの踊り子』(全国ツアー) - ハジ・タムロン
  • 2004年8 - 11月、『La Esperanza(ラ・エスペランサ)』 - トム『TAKARAZUKA舞夢!』
  • 2005年1 - 2月、『くらわんか』(バウホール) - 八五郎 バウW主演
  • 2005年3 - 7月、『マラケシュ・紅の墓標』 - ギュンター『エンター・ザ・レビュー』
  • 2005年9月、『Ernest in Love(アーネスト・イン・ラブ)』(日生劇場) - アルジャノン・モンクリーフ
  • 2005年11 - 2006年2月、『落陽のパレルモ』 - ニコラ・ジロッティ『ASIAN WINDS!』
  • 2006年3 - 4月、『スカウト』(バウホール) - ショーン・フィンリー バウ主演

宙組時代

  • 2006年8月、『コパカバーナ』(博多座) - サム・シルヴァー
  • 2006年11 - 2007年2月、『維新回天・竜馬伝!』 - 徳川慶喜『ザ・クラシック』
  • 2007年4月、『NEVER SLEEP』(バウホール・日本青年館) - サミュエル・ハート 東上主演
  • 2007年6 - 9月、『バレンシアの熱い花』 - ラモン・カルドス/ロドリーゴ・グラナドス北翔海莉と役替わり。『宙 FANTASISTA!』
  • 2007年10 - 11月、『バレンシアの熱い花』 - ラモン・カルドス『宙 FANTASISTA!!』(全国ツアー)
  • 2008年2 - 5月、『黎明(れいめい)の風』 - 辰美英次『Passion 愛の旅』
  • 2008年7月、『雨に唄えば』(梅田芸術劇場) - コズモ・ブラウン
  • 2008年9 - 12月、『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』 - アンソニー・ブラック『ダンシング・フォー・ユー』
  • 2009年2 - 3月、『逆転裁判 -蘇る真実-』(バウホール・日本青年館) - フェニックス・ライト(ニック) 東上主演
  • 2009年4 - 7月、『薔薇に降る雨』 - ヴィクトール・オーランジュ『Amour それは…』
  • 2009年8 - 9月、『逆転裁判2 -蘇る真実、再び…-』(バウホール・赤坂ACTシアター) - フェニックス・ライト(ニック) 東上主演
  • 2009年11 - 2010年2月、『カサブランカ』 - ヴィクター・ラズロ
  • 2010年3 - 4月、『シャングリラ-水之城-』(ドラマシティ・日本青年館) - 嵐
  • 2010年5 - 8月、『TRAFALGAR(トラファルガー)』 - ナポレオン・ボナパルト『ファンキー・サンシャイン』
  • 2010年9月、蘭寿とむコンサート『“R”ising!!』(バウホール・昭和女子大学人見記念講堂) 主演
  • 2010年11 - 2011年1月、『誰がために鐘は鳴る』 - アグスティン

花組トップスター時代

  • 2011年6 - 9月、『ファントム』 - ファントム 大劇場トップお披露目公演
  • 2011年10 - 11月、『小さな花がひらいた』 - 茂次『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』(全国ツアー)
  • 2012年1 - 3月、『復活-恋が終わり、愛が残った-』 - ドミトリー・イワノビッチ・ネフリュードフ『カノン』
  • 2012年4 - 5月、『長い春の果てに』 - ステファン『カノン』(全国ツアー)
  • 2012年7 - 10月、『サン=テグジュペリ』 - アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(サン=テックス)/星の王子さま『CONGA!!』
  • 2012年11 - 12月、蘭寿とむコンサート『Streak of Light-一筋の光…-』(日本青年館・ドラマシティ)
  • 2013年1月、月組『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』(宝塚大劇場) - アンドレ・グランディエ1/7〜10のみ特別出演。
  • 2013年2 - 5月、『オーシャンズ11』 - ダニー・オーシャン
  • 2013年6 - 7月、『戦国BASARA』(東急シアターオーブ) - 真田幸村
  • 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - アンドレア・シェニエ『Mr. Swing!』
  • 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - モンロー・スター『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』 退団公演
  • 2014年3月、月組『宝塚をどり』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』(宝塚大劇場) Wエトワール3/24〜28のみ蘭乃はなと特別出演。

出演イベント

  • 1997年7月、第三回『アキコ・カンダレッスン発表会』
  • 1997年12月、『アデュー東京宝塚劇場』
  • 1998年7月、真矢みきスーパーリサイタル『MIKI in BUDOKAN』
  • 1999年3月、愛華みれディナーショー『LA GARE』
  • 1999年5月、'99TCAスペシャル『ハロー!ワンダフル・タイム』
  • 1999年10月、第40回公演記念『宝塚舞踊会』
  • 1999年10月、『茂山忠三郎レッスン発表会』
  • 2000年9月、TCAスペシャル2000『KING OF REVUE』
  • 2000年9月、伊織直加ディナーショー『LOVE BEAT』
  • 2000年10月、第41回『宝塚舞踊会』
  • 2001年1月、瀬奈じゅんディナーショー『VIRTUAL GUY!』
  • 2001年6月、TCAスペシャル2001『タカラヅカ夢世紀』
  • 2001年8 - 9月、愛華みれディナーショー『Felicita Arcobaleno』
  • 2002年1月、『大滝愛子バレエ・レッスン発表会』
  • 2002年12月、『吉崎憲治オリジナルコンサート』
  • 2003年6月、TCAスペシャル2003『ディア・グランド・シアター』
  • 2003年7月、『宝塚巴里祭2003』
  • 2004年7月、TCAスペシャル2004『タカラヅカ90』
  • 2004年11月、『ベルサイユのばら30』
  • 2005年4月、TCAスペシャル2005『Beautiful Melody Beautiful Romance』
  • 2005年7月、『R・Hatter』(外部出演)
  • 2005年10月、第46回『宝塚舞踊会』
  • 2005年12月、『花の道 夢の道 永遠の道』
  • 2006年4月、蘭寿とむディナーショー『Sensation!』 主演蘭寿とむディナーショー「Sensation!」(’06年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2006年9月、TCAスペシャル2006『ワンダフル・ドリーマーズ』
  • 2007年9月、TCAスペシャル2007『アロー!レビュー!』
  • 2007年9月、『TAKARAZUKA SKY STAGE5th Anniversary Special』
  • 2007年10月、第48回『宝塚舞踊会』
  • 2008年10月、第49回『宝塚舞踊会』
  • 2009年11月、第50回記念『宝塚舞踊会』
  • 2009年12月、タカラヅカスペシャル2009『WAY TO GLORY』
  • 2010年12月、タカラヅカスペシャル2010『FOREVER TAKARAZUKA』
  • 2011年3月、蘭寿とむディナーショー『MUGEN!』 主演蘭寿とむディナーショー「MUGEN!」(’11年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2011年11月、第51回『宝塚舞踊会』
  • 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
  • 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
  • 2013年12月、蘭寿とむディナーショー『T-ROAD』 主演蘭寿とむディナーショー「T-ROAD」('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

  • 2014年9月「ifi」(青山劇場・ドラマシティ)
  • 2015年2月「SHOW-ism VIII ∞ユイット」(シアタークリエ)
  • 2015年5月「TAKE FIVE」(赤坂ACTシアター・梅田芸術劇場) - ブルー・バタフライ 役
  • 2016年1月 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『THE LOVE BUGS』(赤坂ACTシアター)
  • 2016年6月「シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜」(帝国劇場) - デロリス・ヴァン・カルティエ森公美子とWキャスト。

ドラマ

  • 金曜プレミアム アンダーウェア(2015年11月13日 - 12月4日、全4話フジテレビ) - 永井千春 役
  • 私 結婚できないんじゃなくて、しないんです(2016年4月15日 - 6月17日、TBS) - 山本望海 役

webドラマ

  • アンダーウェア(2015年秋、Netflix) - 永井千香 役

アルバム

  • Le Ange(ル アンジュ)(2015年10月21日、ビクターエンタテインメント)

受賞歴

  • 2003年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2002年度新人賞
  • 2006年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2005年度努力賞
  • 2009年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2008年度努力賞
  • 2011年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 男役賞
  • 2012年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2011年度優秀賞『2012年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2013年、81頁。ISBN 978-4-484-13505-2。

出典

注釈

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/02 01:26 UTC (変更履歴
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