平山みき : ウィキペディア(Wikipedia)

平山 みき(ひらやま みき、旧芸名平山 三紀、1949年8月22日 - )は、日本の女性歌手である。所属事務所は芸映→イエローライオン。身長160cm(1972年3月)。

東京都大田区出身。日本音楽高等学校卒業。実姉はミス・エールフランスコンテストに合格後松竹の女優となり、後に歌手として活躍した平山洋子である。

来歴・人物

高校在学中から銀座の「メイツ」で、スタンダードジャズナンバーやポップスを歌う。

1970年(昭和45年)、「ビューティフル・ヨコハマ」でデビューし、その鼻にかかった強烈なハスキーボイスが話題を呼ぶ。(作曲者の筒美京平は、当初、B面の「さよならのブルース」の方をA面にしたいと考えていたという。) 翌1971年(昭和46年)、2枚目のシングル「真夏の出来事」がオリコン最高位5位と大ヒットする。続く「ノアの箱舟」も10万枚を売り上げるヒットを記録しスター歌手への仲間入りを果たす。1972年(昭和47年)「フレンズ」がヒットし後に多くのアイドルによってカヴァーされた。初期の楽曲はほとんどが、作詞家・橋本淳と作曲家・筒美京平のコンビによる作品であり、「筒美京平の秘蔵っ子」的な存在と言われたアルバム『鬼ヶ島』の2008年盤発売元「BRIDGE INC.」公式サイト内「平山みき「鬼ヶ島」(BRIDGE079)」。

その後もアルバムでは1981年(昭和56年)に近田春夫のプロデュースで『鬼ヶ島』、1987年(昭和62年)には『キャバレー・ガール』、1993年(平成5年)にはサンディー&サンセッツとのコラボレートによる『平山みきのエキゾチカ大魔境』と意欲的な作品を発表し続けた。シングルも1987年に出した『冗談じゃない朝』で再びクローズ・アップされ、2001年(平成12年)には新曲『パーフェクト・サマータイム』をリリースするなど、自らのペースを保ちながら現在も音楽活動を続けている。

1977年(昭和52年)にばんばひろふみと結婚したが、2005年(平成17年)に離婚。2006年(平成18年)久々の新アルバム『This is Miki Hirayama』を発表。黄色がラッキーカラーで、近年では必ずといってもいいほど黄色でコーディネートした衣装で歌う。

ディスコグラフィ

シングル

  1. ビューティフル・ヨコハマ/さよならのブルース(1970年11月10日、P-102)64位
  2. 真夏の出来事/ブン・ブン(1971年5月25日)5位
  3. ノアの箱舟/心のとびらをノックして(1971年10月25日)19位
  4. フレンズ/20才の恋(1972年3月1日※あるいは10日)36位
  5. 希望の旅/いつか何処かで(1972年6月10日)65位
  6. 月曜日は泣かない/潮風の季節(1972年10月1日)67位
  7. 帰らない恋/思い出の朝(1973年3月10日)
  8. 銀河のはてに/私の場合は…(1973年7月10日)
  9. 恋のダウン・タウン/他人の噂(1973年11月1日※あるいは10月10日)82位
  10. 熟れた果実/遊びの味(1974年6月1日)
  11. 愛の戯れ/麦の匂い(1975年2月1日)
  12. 真夜中のエンジェル・ベイビー/私に触れないで(1975年8月1日)
  13. やさしい都会/あなたの来る店(1976年10月1日)
  14. マンダリンパレス/ピロートーク(1979年4月25日)
  15. KIZUNA 絆/パープル(1979年12月21日)
  16. サイレン(Siren Girl)/ヨコスカ・マドンナ(1984年4月21日)
  17. 冗談じゃない朝(Lonely Girl)/バラの奇跡(1987年7月22日)86位
  18. ヴァイア・コンディオス/マンダリン パレス(1988年2月)
  19. 悪女/メロディー(1990年9月1日)
  20. 真夏の出来事〜ハウスでいかせていただきます〜(1991年10月1日)
  21. 春日部慕情/ベサメ・ムーチョ(1992年10月1日)
  22. LOVE SONGは いらない/想い出の海(1994年2月25日)
  23. パーフェクト・サマータイム(2001年8月8日)
  24. 京おんな feat.Miki(2010年11月24日)
  25. ビヨンド(2013年11月20日)※タワーレコード限定発売
  26. 真夏の出来事〜ナウ・アンド・ゼン(2016年7月20日)
  27. Jazz伯母さん/ラスト・ラブ・ソング(2022年5月25日)
  28. Tokyo Riddim 1976-1985(2023年7月4日)
  29. アーティスト(2023年10月3日)平山みき, 野宮真貴

アルバム

  • ビューティフル・アルバム(1971年11月10日)
  • 希望の旅(1972年4月25日)
  • 熟れた果実(1974年9月1日)
  • 魅嬉環劉嬲 -MIKI WORLD-(1979年12月21日)
  • 鬼ヶ島(1982年6月21日)
  • EMISSION(1984年9月21日)
  • CABARET GIRL(1987年8月5日)
  • CHESS(1987年11月25日)
  • 平山みきのエキゾチカ大魔境(1993年2月25日)
  • This is Miki Hirayama(2006年11月10日)
  • 恋の気分で -Love and Passion-(2007年10月24日)

ベストアルバム

  • ベスト・ヒット・アルバム(1972年12月)
  • ヒット全曲集(1975年11月1日)
  • ベスト・コレクション(1986年5月21日)
  • オリジナル・ベスト(1987年4月1日)
  • ベスト(1991年6月15日)
  • アンコール!! ヒットグラフティ(1991年6月21日)
  • ベスト・セレクション(1993年9月21日)
  • 筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス(1998年1月21日)
  • GOLDEN J-POP THE BEST(1998年11月21日)
  • DREAM PRICE 1000 真夏の出来事(2001年10月11日)
  • コロムビア音得盤(2003年1月1日)
  • GOLDEN☆BEST 平山三紀 筒美京平を歌う アンド・モア(2003年7月16日)
  • ドーナツ盤メモリー(2006年6月28日)
  • エッセンシャル・ベスト(2007年12月19日)
  • ビヨンド〜平山みきオール・タイム・ベスト(2013年11月20日)
  • トライアングル 筒美京平☆橋本淳☆平山三紀 3人の絆(2022年5月25日)

カバーされた楽曲

  • 真夏の出来事(ヒマラヤ・ミキ(後のやや)&MODOKEES、シュガー・ビート(ドラマ『キライじゃないぜ』エンディング・テーマ)、白石玉貴(アルバムでも数曲カバーしている)、melody.)
  • あなたの来る店(麻倉未稀)※「ぬれたコースター」に改題
  • さよならのブルース(小林麻美
  • フレンズ(岡崎友紀、青い三角定規、砂沙美(CV:横山智佐))
  • ビューティフル・ヨコハマ(渚ようこ、秋山絵美)
  • 真夜中のエンジェル・ベイビー(近田春夫&ハルヲフォン、クレイジーケンバンド、キノコホテル、氣志團)
  • やさしい都会(須藤薫)
  • 希望の旅(麻丘めぐみ)
  • 愛の戯れ(宮本浩次

関連項目

  • 1970年の音楽#デビュー - 同じ年にデビューした歌手

関連資料

  • 近田春夫「“ニュートラっぽさ”が魅力の平山三紀色気あるシティガールの雰囲気なら橋本淳しかない」『定本気分は歌謡曲』、文芸春秋、1998年、、。
  • 泉麻人『僕の昭和歌謡曲史』、講談社〈講談社文庫〉、2003年、、。
  • ウルトラ・ヴァイヴ「singers(平山三紀)」『歌謡曲・名曲名盤ガイド : Hotwax presents』1970's ISBN、ウルトラ・ヴァイヴ、シンコーミュージック・エンタテイメント(発売)、2005年、、。
  • 馬飼野元宏(監修・編)、真鍋新一(編)「§3 筒美京平の活躍:平山三紀と筒美京平」『昭和歌謡ポップスアルバムガイド : 1959-1979』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2015年、、。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/21 04:30 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「平山みき」の人物情報へ