大塚恭司 : ウィキペディア(Wikipedia)

大塚 恭司(おおつか きょうじ)は、日本のテレビディレクター、プロデューサー、映画監督。

経歴

慶應義塾大学在学中に、自主映画制作集団「ダイナマイトプロ」に参加。映画『シャッフル』『爆裂都市 BURST CITY』にスタッフ参加する。

大学卒業後日本テレビ放送網に入社。スポーツ中継、バラエティ班を経て、「11PM金曜日」の演出を担当。番組内で企画した『Mr.マリックの超魔術シリーズ』が大ヒットし、ゴールデンタイムに進出。以降8本のシリーズを全て構成、演出した。

その後『火曜サスペンス劇場』『金曜ロードショー』等のプロデューサーを経て、2005年に『女王の教室』で初めて連続ドラマを監督する。

2012年、日テレアックスオンに出向、他局の番組も手掛けるほか、土屋敏男が立ち上げた「LIFE VIDEOLIFE VIDEO」に参加し、個人・団体・法人等の「自分史ビデオ」のプロデューサー・ディレクターとして活動する。

2018年、正式に日テレアックスオンに移籍。2019年、『東京アディオス』で映画監督デビューを果たした。

2023年、日テレアックスオンを退社。フリーランスとなる。

人物

  • 放送局の垣根を越えた企画としてNHK BSプレミアム プレミアムドラマの演出を手がけた。同じく、2013年2月にはNHKと日テレが共同制作した「60番勝負」に参加。翌日の日テレでの放送までに両局が5分間のミニドラマを制作する「24時間ドラマ対決」の担当者に指名され、番組で設定されたテーマに沿い、ファンタジーとホラーを組み合わせたドラマを、出演者・脚本などが決まっていない状態から制作した。大塚を指名したのは、共に観客として参加していた土屋敏男である。
  • “ジャパニーズモダン”な映像構成を得意としており、時折サブカル風の演出を織り交ぜる。
  • 山野一の作品集『混沌大陸パンゲア』巻末の解説にて「自身は躁うつ病であった」と語っている山野一『混沌大陸パンゲア』解説/大塚恭司(TVディレクター)。

作品

テレビドラマ

  • ニッポンテレビ大学(1987年)※ ラジカル・ガジベリビンバ・システムなどが出演していた深夜番組。
  • 演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る(1992年)※松尾スズキ宮藤官九郎のテレビ初脚本作品
  • マジカル頭脳パワー!!(番組内コーナー「マジカルミステリー劇場」担当)
  • 人類滅亡と13のコント集(2004年)
  • 女王の教室(2005年)
    • 女王の教室 エピソード2〜悪魔降臨(2006年)
  • 岡本太郎“明日の神話”復活スペシャル!(2006年)
  • 演歌の女王(2007年)
  • 探偵学園Q(2007年)
  • 左目探偵EYE(2009・2010年)
  • 終戦ドラマスペシャル 犬の消えた日(2011年)
  • So long !(2013年2月11日 - 13日)※第1話
  • フレネミー -どぶねずみの街-(2013年)
  • 49(2013年)
  • 金曜ロードSHOW! 特別ドラマ企画 仮面ティーチャー(2014年)
  • プラトニック(2014年)
  • 高嶺の花(2018年)
  • トップナイフ-天才脳外科医の条件-(2020年)
  • 夫婦が壊れるとき(2023年)
  • 何曜日に生まれたの(2023年)

プロデュース

  • Mr.マリックの超魔術シリーズ(1989年 - )
  • 金曜ロードショー
  • 火曜サスペンス劇場
  • あぶない刑事
  • 太陽にほえろ!2001(2001年)
  • 月曜映画(タイトルバック演出兼務)

映画

  • あぶない刑事 フォーエヴァー THE MOVIE(1998年)製作
  • 千と千尋の神隠し(2001年)製作委員会スタッフ
  • ROUND1(2002年)プロデューサー
  • 東京アディオス(2019年)監督

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/20 22:11 UTC (変更履歴
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