小林信夫 : ウィキペディア(Wikipedia)

小林 信夫(こばやし のぶお、生年月日非公表 - 2023年6月20日)は、日本のイラストレーター、モデラー。鉄道模型メーカーの商品の箱絵、鉄道模型関係の雑誌にイラストや作品の掲載を手がけていた。

来歴・人物

武蔵野美術大学卒業しトミー入社。トミーナインスケールを担当し、鉄道模型ブランドTOMIX立ち上げにも関わった『鉄道模型趣味 2023年9月号 通巻980号』機芸出版社 P100-101「小林信夫さんを偲んで」。
2023年7月20日発売の「鉄道模型趣味」2023年8月号の編集後記にて、同号の締め切り直前に訃報が届いたと記述があり、同年9月号にて、6月20日未明に入院中の病院にて死去したことが誌面で発表された。
近年は入退院を繰り返しており、入院中にも執筆していた。享年72。

グリーンマックス

1980年代ではグリーンマックスの鉄道模型商品(主にストラクチャー)の箱絵や解説書、カタログのイラストを手がけていた「N(エヌ) VOL29」GREEN MAXの仕事(イカロス出版)。特にカタログにおいては乗り物マニアや建物マニアの本領を生かし、鉄道に留まらない広範な鉄道模型のストラクチャーの制作方法を提示し、近似スケールの船や飛行機の模型を使うといった提案をし、自ら企画した漁船には1/200スケールの日本国外製漁船を日本型にするためのデカールまで付属されていた。
小林による企画のストラクチャーの中には商品化された漁港などの他に空港の管制塔と格納庫(ヘリコプター付属予定)や劇場、ガソリンスタンド、銀行というものもあり、カタログに掲載されたものの未商品化となったが、このようなものは後々他社が商品化した。

鉄道模型趣味誌

1990年6月号に初めてイラストが掲載されて以降、1990年代以降は主に雑誌「鉄道模型趣味」に製作記事を掲載しているが、作例は1/72スケールのミリタリーモデルの軍用車両を民間仕様に改造してHOゲージに転用したり、各種食玩モデルのストラクチャーへの転用を薦める記事が多く、ペーパーモデルによる車体やストラクチャーの自作も得意としている。近年では、フリーマーケットや100円ショップで販売されている安価な玩具の改造や色付きの紙、廃材を用いて極力塗装を不要とした安価な工作の紹介が多くなっていた。
2023年9月号にて偲ぶ特集とともに連載最終回となった

その他の主な仕事

  • 「GMマニュアル VOL1」1986年、グリーンマックス(小林の名は記述されていない)
  • トミーテック ノスタルジック鉄道コレクションのイメージイラスト

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/08/22 10:08 UTC (変更履歴
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