茂山逸平 : ウィキペディア(Wikipedia)
茂山 逸平(しげやま いっぺい、1979年(昭和54年)6月12日 - )は、狂言方大蔵流能楽師、俳優、重要無形文化財保持者(総合認定)、人間国宝・二世茂山七五三の次男。既婚。1男1女の父。
人物
1979年、のちに人間国宝となる二世茂山七五三の次男として京都府京都市に生まれる。
東山高等学校卒業。立命館大学文学部日本史学専攻中退。
父・二世茂山七五三、祖父・四世茂山千作、曽祖父・三世茂山千作に師事。
1983年、『業平餅』の童で初舞台を踏んだ。能の子役としても広く活動していた。近年、能と狂言両方の子役を幅広く経験しているのは逸平と和泉流の石田淡朗の二人だけである。
1994年には、兄・宗彦、従兄弟の茂と「花形狂言少年隊」を結成。2000年からは、心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修練磨の会(TOPPA!)を正邦(現在の十四世千五郎)、宗彦、茂、童司(現在の三世千之丞)と共に主催。
俳優としても、連続テレビ小説『京、ふたり』、『オードリー』、NHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』(NHK総合)などに出演するなど活躍。兄・宗彦も同じく、連続テレビ小説『ふたりっ子』、『ちりとてちん』に出演している。
2006年9月17日より、文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてフランス留学のため休業。2007年9月帰国。
帰国後の2008年に結婚。2009年1月、第一子の長男の慶和が誕生。2015年には第二子となる長女が誕生。
なお、長男の慶和は2013年に初舞台を踏んだ。慶和の初舞台目前で四世千作が93歳で死去したため、慶和との親子四代共演を果たせなかった。
2020年からは、従弟達と共に「HANAGATA」改め「Cutting Edge KYOGEN」(従兄の茂が命名)を主催。
年譜
- 1983年、『業平餅』の童で初舞台
- 1994年、『千歳』披く。同年、「花形狂言少年隊」を茂山茂と兄の宗彦と結成。
- 2000年、「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=通称 TOPPA!」旗揚公演。同年、NHK連続テレビ小説『オードリー』に出演。
- 2001年、『三番三』を披く
- 2003年、『釣狐』を披く
- 2011年、「京都市芸術新人賞」受賞
- 2012年、『花子』を披く。
- 2014年、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』出演。
- 2016年、「京都府文化賞奨励賞」受賞。
出演
テレビ
- 関西テレビ☆京都チャンネル「β Bitter Bar」
- NHK連続テレビ小説「京、ふたり」:中村登 役(1990年)
- NHKドラマ館「終のすみか」:山本庄司 役(1999年)
- NHK連続テレビ小説「オードリー」:佐々木梓 役(2000年)
- TBS「水戸黄門」:徳川新之助 役(2000年)
- フジテレビ「学校の怪談 春の物の怪スペシャル」第1話:怪猫伝説(2001年3月27日)
- NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」:紙屋宗仁 役(2003年)
- NHK金曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負」:市橋勘左衛門 役(2005年)
- NHK連続テレビ小説「だんだん」:奥村雄三 役(2008年10月〜)
- NHKかんさい特集「おかんの逆襲〜我が家のリフォーム戦争〜」:田中雄太 役(2009年7月31日)
- NHK連続テレビ小説「カーネーション」:吉岡栄之助 役(2012年)
- NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」:松川 役(2013年)
- NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」:川久保啓司 役(2014年1月〜)
- 京都、希林の宴〜とっておきの仕出し巡り〜(2015年12月17日、NHK BSP)
- NHK木曜時代劇「ちかえもん」:平野屋手代佐七 役(2016年1月〜3月)、赤穂浪士役
- NHK・Eテレ語学講座『旅するスペイン語』出演(2017年)
- NHKドラマ・「大奥」(2023年)、孝明天皇役。
ラジオ
- α-STATION「α-SWEET CAFE」(2008年2月〜、童司と隔週交互で担当)
映画
- 「将軍家光の乱心 激突」 :竹千代 役 (1989年東映)
- 「お引越し」: 大木ミノル 役 (1993年)
- 「ミュジコフィリア」(2021年)
出典
関連項目
- 茂山千五郎家
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/12 22:05 UTC (変更履歴)
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