

| スタッフ |

脚本・監督:ピーター・グリーナウェイ
1942年、ウェールズ生まれ。ロンドンに学ぶ。現在はアムステルダム在住。画家として4年間の教育を受けた後、66年、短編『Train』で映画製作を始める。長編劇映画第1作は、批評家に絶賛された『英国式庭園殺人事件』(82)。その後、『ZOO』(85)、『建築家の腹』(87)、カンヌ国際映画祭芸術貢献賞受賞の『数に溺れて』(88)、『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)、『プロスペローの本』(91)、『ベイビー・オブ・マコン』(93)、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(96)など、多様な手法による意欲的な映画製作を続け、今までに12本の長編作品と50本の短編やドキュメンタリーを監督、国際的に最も独創的で重要なフィルム・メーカーの地位を獲得している。
また、ベニスのPALAZZOFORTUNYを始め、バルセロナのミロ美術館、ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン博物館、パリのルーヴル美術館などで行ったインスタレーションの制作やキュレーターの仕事でも知られている。その他、本の執筆活動や、舞台やオペラの脚本も手がけている。
撮影監督:レイニエ・ファン・ブルメーレン
ヴァン・ブルメーレンは20年にわたってグリーナウェイ監督と仕事をしている。
1987年に著名な撮影監督のサッシャ・ヴィエルニの照明主任として『数に溺れて』の撮影からキャリアをスタートさせる。グリーナウェイ監督のすべての作品に参加しているだけでなく、照明デザインや舞台デザインで、グリーナウェイのローマ、ヴェニス、ロンドン、ウィーン、パリの展覧会に参加。94年のグリーナウェイ監督のオペラ“Rosa”で照明デザインを担当した。他にもベン・ソムボハールト(『アンナとロッテ』)監督の作品に撮影監督として参加。
イタリアのファッションメーカー、トラサルディの照明デザイナーとクリエイティブコンサルタントとして働いたこともある。最近はデジタルと新しい映画技術の可能性を追求している。
音楽:ジョヴァンニ・ソリーマ
チェリストで作曲家。パレルモで音楽一家に生まれる。若いときから国際的なキャリアを積み、クラウディオ・アバド、ジュゼッペ・シノーポリ、マルタ・アルゲリッチ、ヨーヨー・マら偉大な音楽家と共演。またピーター・グリーナウェイ監督、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督(『ペッピーノの百歩』)など多くの監督のために楽曲を提供。06年にアムステルダムでグリーナウェイ監督が行ったレンブラントの生誕400周年記念のインスタレーションでも彼の楽曲が使用された。
音楽:ヴウォテック・パヴリク
ポーランドを屈指のジャズピアニスト。
1983年ワルシャワ音楽アカデミーピアノ科で学士号、86年ハンブルグ国立音楽大学において、修士号を取得。 06年に最新アルバム“Anhelli”を発表。07年は東欧及びドイツ各地にてコンサートを開催。10月にはヨハネパウロ2世へのトリビュートコンサートがワルシャワの国立歌劇場で予定されている。今回はネオバロック調の音楽を本作に提供し、グリーナウェイの映像美に貢献している。
| キャスト |

マーティン・フリーマン(レンブラント)
1971年、イギリスのハンプシャー生まれ。『銀河ヒッチハイク・ガイド』(05)の主人公アーサー・デント役や、BBCの大ヒット・コメディ・シリーズ「THE OFFICE」のティム役でよく知られている。
その他の映画出演作は、『アリ・G』(02)、『ラブ・アクチュアリー』(03)、エドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)、『CONFETTI』(06)、アンソニー・ミンゲラ監督の『こわれゆく世界の中で』(06)、『HOT FUZZ』(07)、昨年のサンダンス映画祭で初上映された、グウィネス・パルトロウ、ペネロペ・クルス共演の『THE GOOD NIGHT』(07)など。テレビ出演作には、BBCの「CHARLES II」、「THE ROBINSONS」、ITVの「HARDWARE」などがある。
舞台でも輝かしいキャリアを持つ。ロイヤル・コート劇場のキャシー・バーク作品、ソーホー劇場で大評判で連日満員御礼となった「BLUE EYES & HEELS」、リバーサイド・スタジオズで高く評価された「THE EXONERATED」など。また、三谷幸喜の2人芝居「笑の大学」のイギリス版「ラスト・ラフ」の作家役を演じ、日本公演でも好評を博した。

エヴァ・バーシッスル(サスキア)
1974年、アイルランドのダブリン生まれ。子供時代のほとんどを北アイルランドで過ごした後、再びダブリンに戻り、THE GAIETY SCHOOL OF ACTINGで演技を学ぶ。卒業時に短編映画に携わり、まもなくアイルランドの人気ドラマ「GLENROE」に出演する。ロンドンに移り、97年に『ALL SOUL’S DAY』で映画デビューを果たす。ケン・ローチ監督の『やさしくキスをして』(04)で注目を集め、ベルリン国際映画祭でプレミア上映されると、ヨーロッパの若手俳優らに贈られるシューティングスター賞に選ばれた。その後、様々な賞を獲得、ロンドン映画批評家賞ではブリティッシュ・アクトレス・オブ・ザ・イヤー賞をケイト・ウィンスレットと共に受賞、04年にはアイリッシュ・フィルム・アンド・テレビジョン賞の最優秀女優賞を獲得する。同年のスコットランドBAFTA及びブリティッシュ・インディペンデント映画賞においても同賞にノミネートされる。05年には、ニール・ジョーダン監督の『プルートで朝食を』(05)でリーアム・ニーソン、キリアン・マーフィと共演する。続く『MIDDLETOWN』(06)は、トライベッカ映画祭でプレミア上映され、絶賛される。この作品で彼女は、07年アイリッシュ・フィルム・アンド・テレビジョン・アワードの最優秀女優賞に輝く。

ジョディ・メイ(ヘールチェ)
1975年、イギリスのロンドン生まれ。女優としてのデビューを飾ったのは12歳の時で、クリス・メンゲス監督の『ワールド・アパート』(87)。カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したこの作品で、最優秀女優賞を獲得し、一躍世界的な脚光を浴びる。同年のイブニング・スタンダード賞ベスト・ニューカマーも獲得し、続いてダニエル・デイ・ルイスと共演したマイケル・マン監督の『ラスト・オブ・モヒカン』(92)、バリャドリッド国際映画祭最優秀女優賞に輝いた『SISTER MY SISTER』(94)に出演する。
その後、勉学の道へ戻り、オックスフォード大学に入学する。その傍らマイケル・ガンボン共演の『THE GAMBLER』(97)でドストエフスキーの妻を演じる。オックスフォード卒業後、テレンス・デイヴィス監督の『THE HOUSE OF MIRTH』(00)でBAFTAにノミネートされる。
舞台でも活躍、01年にはブッフェ・デュ・ノール劇場におけるピーター・ブルック作品に出演。同年ナショナル・シアターにおけるワールド・プレミアとなった「THE TALKING CURE」の主役に抜擢される。

エミリー・ホームズ(ヘンドリッケ)
1977年、カナダのオンタリオ州オタワ生まれ。トロントに育つ。ブリティッシュ・コロンビア大学で美術を学ぶ。2000年に卒業後、パイロット版を含めたCBCのテレビ映画に多数出演して注目される。また、スティーブン・スピルバーグの「TAKEN」の3エピソードや、ドリームワークスのミニ・シリーズ「INTO THE WEST」などにもゲスト出演している。
主な映画出演作は、批評家に高く評価されたフランス・カナダ合作作品『FAMILA』(05)、『スネーク・フライト』(06)、『PRISONERS OF THE SUN』(07)など。

ナタリー・プレス(マリッケ)
1980年、イギリスのロンドン生まれ。03年、短編映画『WASP』(03)が世界中の映画祭で評判となる。トロント、サンダンスなど、10の最優秀短編映画賞を獲得し、アカデミー賞受賞によって世界中の脚光を浴びる。04年にイギリスで公開されるや否や大評判を博した『MY SUMMER OF LOVE』(04)で、BAFTA、エジンバラ・フェスティバル最優秀英国映画賞、イブニング・スタンダード映画賞、ブリティッシュ・インディペンデント映画賞を受賞し、ロンドン映画批評家組合賞ベスト・ブレイクスルーに選ばれ、同賞の最優秀女優賞にノミネートされる。05年末には、イギリス人女優初のヨーロッパ映画賞最優秀女優賞にノミネートされる。05年にはアメリカでも公開され、全米の批評家にも賞賛を浴び、ニューヨークタイムズの「2005年夏注目すべき俳優ベスト5」に選ばれ、イギリス映画界で最も期待される新星女優の地位を獲得する。
05年、ペネロペ・クルス、レイフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマスと共演した『CHROMOPHOBIA』(05)は、カンヌ国際映画祭のクロージング作品となる。続く主演作『SONG OF SONGS』(06)は、エジンバラ映画祭でプレミア上映され、ラース・フォン・トリアー製作の『RED ROAD』(06)は、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞、スコットランドBAFTA賞でも最優秀作品賞等5部門を受賞する。この演技により、06年ロンドンのグラマー・アワードでブレイクスルー賞を獲得する。

トビー・ジョーンズ(ヘラルド・ダウ)
レンブラントの弟子のひとり。1967年、イギリスのオックスフォード生まれ。ナショナル・シアターに幾度となく立つ経験豊かな俳優である。01年のケネス・ブラナー演出のヒット・コメディ「THE PLAY WHAT I WROTE」は大好評を博し、ウェスト・エンドにおける記録を塗り替え、ローレンス・オリヴィエ賞最優秀助演男優賞を獲得する。主な映画出演作は、『エバー・アフター』(98)、『ラヴェンダーの咲く庭で』(04)、『ネバーランド』(04)、『ヘンダーソン夫人の贈り物』(05)、作家トルーマン・カポーティを演じた『INFAMOUS』(05)、ナオミ・ワッツ共演の『THE PAINTED VEIL』(06)、マイケル・アプテッド監督の『AMAZING GRACE』(06)など。また、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)では、座敷妖精ドビーの声を担当している。
テレビでも活躍、2005年のHBO/CHANNEL 4のヒットドラマ「ELIZABETH I」ではヘレン・ミレン、ジェレミー・アイアンズと共演し、イギリスとアメリカで評判を博した。またCHANNEL 4のドラマ「A HARLOT’S PROGRESS」では画家ウィリアム・ホガースを演じた。