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ほんとうのママに会いたい――
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この道は母へとつづく/ITALIANETZ この道は母へとつづく/ITALIANETZ
2008年8月8日DVD発売! 2008年8月8日DVD発売!
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NEWS INTRODUCTION STORY STAFF&CAST INTERVIEW
INTERVIEW
アンドレイ・クラフチューク監督へのインタビュー

――本作のアイデアはどのように思いついたのですか?
1999年、銀行や金融の破綻により、ロシアの大都会の通りには、貧しいホームレスの子供たちが大勢あふれました。子供たちは車を洗ったり、新聞を売ったり、ガソリンを入れたり、生き残るために何でもやりました。子供は無視され、忘れられると、速く成長します。無責任が社会のルールになる頃には、道徳観も変わります。大人の間ではどのような状況であれ、まだある種の道徳規制やしきたりが残っていますが、子供たちにはその線引きがありません。子供たちは自分たちで法律や階層を作り、独自の富の分配方法を考え出します。ある意味、非常に成長は速いですが、反面、十分に成熟しているとも言えず、妙な宙ぶらりん状態なのです。
――本作を見ると、孤児院が国家の中の国家のような機能をしていることがわかります。子供たちは、正式な大人の運営方法よりもずっと効率的で自律的な運営形態を作っています。子供たちは自分たちの法律に従って動き、その法を破った者は厳しく罰せられます。いささか犯罪組織じみていますが、非常にうまく機能しています。この仕組みは実際にご覧になったのですか?このような特殊な社会環境の情報はどこから得られたのですか?
ずっと昔から、深く悩める若者の映画を撮りたいと思っていました。このアイデアを形にできる物語をいろいろ探していました。チャールズ・ディケンズの『デヴィッド・コパーフィールド』の筋に沿って、ぼんやりアイデアを巡らせてみたりもしました。アンドレイ・ロマーノフと仕事をするようになって、彼が孤児院に関する実話をいくつも集めていることを知りました。アンドレイは普通の人から話を引き出すのがものすごく上手です。全く初対面の人でも彼には心を開き、自分の人生を洗いざらいさらけ出してしまいます。なかには真実ではない話もありますが。そんなアンドレイから「コムソモーリスカヤ・プラウダ」新聞【訳注:高校生〜大学生の世代を読者層にした全国紙】に載っていたある孤児院の少年の記事について聞きました。その少年は記録に載っている母親の住所を読みたいがためだけに、独学で文字を学び、孤児院から逃げ出して、やっとの思いで母親を見つけ出しました。この話を聞いてすぐに、格好の主人公像が思い浮かびました。本来なら抽象的な社会状況をはっきり浮き彫りにできるイメージがそこにあったのです。映画の主人公の行動にはいくらかバカげている感じが必要だと思っていました。主人公の少年は理性ではなく心の叫びに突き動かされ、妥協の余地などなく、どうしてもそうするしかなくて行動するのですから。ほとんどの人間とは違い、ただ無難に生き残りたいわけではありません。この少年こそ、カミュやサルトルの作品に出てくるような、実存主義的な意味で本物のヒーローです。
――本作で孤児院に来たイタリアの夫婦はワーニャを養子に選びますが、ワーニャが実母を捜すため逃げ出すので、他の少年が代わりにイタリアへもらわれていきます。この筋は完全にフィクションですか?それとも実話に基づいているのですか?
A.同じような事件は起きています。契約上、養子を受ける親は、ロシアの仲介人に何万ドルの大金を払います。もし子供が逃げたり、養子を拒んだりしたら、仲介業者が金銭的に責任を負うことになります。返金するか、養親が納得のいく子供を見つけるかしなければなりません。
――素人の子供たちが他の孤児を演じていますが、孤児院での撮影では、通常の生活を変更してもらうことはありましたか?
2人の少女を除き、ほとんどの孤児は素人で、みんな孤児院の子供です。多くは実際に私たちが撮影に使ったレソゴルスキー孤児院の子供で、年上の子供たちはヴィボルグから連れてきたほか、後はサンクトペテルブルグのいくつかの孤児院の子供も参加しました。孤児院の日々の生活を中断させることについては、孤児院の規律・クラス・休憩・起床時間はいじらないように守りました。
――子役たちにとって本作はどんな影響を与えたでしょうか?
A.創作活動や芸術の世界で働く人たちに関わることは、子供たちには重要ないい体験になりました。私たちが敬意をもって接したことが大きな印象を与えたようです。なかには大きく触発されて、生まれ変わることを決心した子供もいます。残念ながら一度人格が十分に形成されてしまった後では、たった一度の努力だけでがらりと変わることは難しいですが。


インタビュー者:オレーグ・サルキン