アイアンマン2

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 ヒーロー映画の主人公といえば、「品行方正」「正義感あふれる若者」がスタンダード。ところが、「アイアンマン」の主人公トニー・スタークは40代の中年男。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業、天才発明家にして大企業の社長という特別の才能がありながらも、ドーナツにハンバーガーが大好物で無類の女好き……と、従来のヒーロー像を覆す、型破りのキャラクターなのだ。さらにその性格は、自己中の目立ちたがり屋。常に軽口を叩いていて、前作のラストでも「俺がアイアンマンだ」と自分の正体まで明かしちゃうのだから、ある意味ダメな大人の典型といえるかも。

 ところが、そんな主人公だからこそ、観客自身の延長線上として魅力たっぷりに見えるのだ。たとえ発明の天才で大企業の社長という特殊な立場の人間であろうと、ジャンクフードと美女が好きで、大好きなことに夢中で打ち込み、偉大な親を乗り越えたいという思いは、普通の大人なら誰もが抱いていること。エキセントリックに表現されているけれど、まさしくトニー・スタークは観客の代表=共感できる主人公なのだ。

 「アイアンマン」の新しいところは、持って生まれた特殊能力はなく、ヒーロー力が“ハンドメイド”で生み出されている点。前作でテロリストの監視の目をかいくぐり、まさにお手製の溶接で開発されたマーク1から、本作で登場する新型アーマーに至るまでのパワードスーツは、すべてトニーのノウハウが導入された一点モノ。そのパワードスーツを生身の人間が身につけることによって、音速を超える速度で飛行し、強大なパワーを繰り出すスーパーヒーローへと変貌を遂げるのだ。

 従来のヒーローは、その特殊能力と主人公を分けることができないのがお約束。ところがパワードスーツは、誰でも装着できてしまうという諸刃の剣。本作では「ヒーロー能力が軍や悪人に利用されたらどうなるのか?」という問題まで踏み込んで描かれ、さらに斬新さを感じさせる内容となっている。

 主人公トニー・スタークを嬉々として演じるのは、「シャーロック・ホームズ」が日本でも大ヒットしたロバート・ダウニー・Jr.。オーディションから臨んだ前作の世界的ヒットを経て、過去の没落から完全復活。2本の電磁ムチを繰り出す最強の敵ウィップラッシュ役には、こちらも「レスラー」で復活を果たしたミッキー・ロークが相対する。ヒロイン、ペッパー役のグウィネス・パルトロウも嬉しい続投。さらにはあのスカーレット・ヨハンソンが、峰不二子ばりのレザースーツに身を包んで登場。敵か味方か? 正体不明の謎の美女に扮してスピーディなアクションを展開する。豪華キャスト陣競演のなかでも大注目! 謎の美女ブラック・ウィドーに扮した“世界で最も美しい女優”スカーレット・ヨハンソンのインタビュー動画をお届けする。

 斬新な設定と人間くさいキャラクター、そして軽快なテンポとダイナミックなアクションは本作でも健在。さらには、トニーを蝕みはじめるエネルギー源=リアクターの問題や、政府によるパワードスーツ没収命令、トニーを陥れようとするライバル会社の武器商人ハマー(サム・ロックウェル)の台頭や最強の敵ウィップラッシュの出現、そして今は亡き父ハワード・スタークとの父子エピソードも盛り込まれ、物語はよりドラマティックに。もちろんアクションシーンもパワーアップし、とりわけアタッシェケース型のアーマーが登場するモナコでのシーンは興奮確実! AC/DCのサウンドトラックにもシビれまくりで、この夏の大本命の期待を裏切らない鉄板の1本だ。最後に前作「アイアンマン」を3分間で復習できる特別動画を配信。
これを見て6月11日公開の「アイアンマン2」に備えよう!

【ストーリー】
自らアイアンマンであることを世界に明かしたトニーに、新たな試練が待っていた。パワードスーツの没収を政府から命じられる一方で、スーツの動力源であるアーク・リアクターの悪影響はトニーの体を急速に蝕んでいた。さらにアイアンマンを凌ぐパワーを持ち、激しい憎悪の炎を燃やすウィップラッシュが現れる。そして敵か味方かその正体を明かさない謎の美女、ブラック・ウィドーも登場し…。亡き父と子の隠された真実のドラマや、トニーに次々に訪れる試練数々。アイアンマン絶体絶命!! 本当の戦いはこれから始まる―。




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