オスカー脚本家アーロン・ソーキン、初監督作「モリーズ・ゲーム」を語りつくす!

2018年5月8日 10:00


ジェシカ・チャステインの存在感を絶賛
ジェシカ・チャステインの存在感を絶賛

[映画.com ニュース] 「ソーシャル・ネットワーク」でオスカーに輝いた脚本家アーロン・ソーキンが、映画監督デビューを飾った「モリーズ・ゲーム」について語ったインタビュー映像が、公開された。

オリンピック候補のトップアスリートから、26歳にしてセレブが集う高額ポーカールームの経営者へと転身した異色の経歴を持つモリー・ブルームの実話を、「女神の見えざる手」「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステイン主演で映画化。ブルーム本人が手がけた回顧録をソーキン監督が脚色し、第75回ゴールデングローブ賞では主演女優賞(ドラマ部門)と脚本賞候補に選出され、第90回アカデミー賞でも脚色賞にノミネートされた。

ソーキンは、「友人がモリー(・ブルーム)の本を送ってきて、『これを読んで、彼女に会ってみないか』と言ってきた。すごく読み応えがあって、驚いたよ。彼女の才能に感心して、会うのが楽しみになったんだ」と製作を志したきっかけを明かす。「ある晩、彼女と飲むことになってね。モリーの話を聞いているうちに見えてきたのは、本で読んだのとは別のストーリーだった。本で描かれていたのは、真相の一部でしかなかったんだ」。

ソーキンの言葉通り、映画では、栄光と挫折を味わったモリー(チャステイン)の“その後”に主眼が置かれている。ポーカールームを経営して栄華を極めたものの、違法賭博の罪でFBIに逮捕され、富も名誉もすべてを失ったモリーが、どのようにして復活していくのか。父親(ケビン・コスナー)との関係や、人情派の弁護士チャーリー(イドリス・エルバ)との関係性からモリーの複雑な内情を描き出したソーキンは、「モリーの倫理性のある人柄に、魅力を感じたんだ。彼女は(顧客情報という)特ダネを持っていて、それを語りさえすれば富も名声も手に入ったはず。でも、彼女は決して人には話さなかった。そういう部分にひかれたんだ」と語る。

ラブコールを送ったというチャステインに対しては、「ジェシカ(・チャステイン)には、持って生まれた心の強さとたくましさがある」とブルームに通じるものを多く見いだしたと語っている。ソーキンはそのほか、コスナーとエルバの魅力についても熱弁している。

モリーズ・ゲーム」は、5月11日から全国公開。

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