J=P・レオが死を間近にした“太陽王”に…「ルイ14世の死」5月公開&ビジュアル披露

2018年3月16日 12:00


ルイ14世の死の床の数週間に焦点を当てた物語
ルイ14世の死の床の数週間に焦点を当てた物語

[映画.com ニュース]ヌーベルバーグを代表する俳優ジャン=ピエール・レオ主演作「ルイ14世の死」が5月から日本公開されることが決定。あわせて、豪奢な衣装を身にまとった“太陽王”ルイ14世(レオ)がベッドに横たわっている姿を切りとったメインビジュアル、場面写真が一挙にお披露目された。

宮廷の生活をつぶさに記録したサン=シモン公の「回想録」と廷臣ダンジョーの「覚え書,別名ルイ14世宮廷日誌」を基にした本作は、ルイ14世の死の床の数週間に焦点を当てた物語。左脚の壊疽(えそ)が悪化して死に向かうルイ14世と、その周りの医師や側近、貴族たちの姿を、ドラマチックなクライマックスを排除して描き出す。ジャン・ビゴ賞(2016)とリュミエール賞(2017)では最優秀男優賞と最優秀撮影賞を獲得し、第69回カンヌ国際映画祭の特別招待作品に選出された。

メガホンをとったアルベルト・セラ監督
メガホンをとったアルベルト・セラ監督

メガホンをとったのは、「21世紀の前衛」と称され、古典や歴史上の人物を題材にした作品を創造し続けているスペイン・カタルーニャ出身のアルベルト・セラ監督。風車の出てこないドン・キホーテ物語「騎士の名誉」を06年に発表し、18世紀に実在した希代の色事師ジャコモ・カサノバとドラキュラが出合う「私の死の物語」では、13年のロカルノ国際映画祭最高賞を獲得。「ルイ14世の死」は、長編劇映画4作目にあたる。

セラ監督の才能は、映画のみならず、戯曲の執筆、舞台演出、映像によるインスタレーションやパフォーマンスでも発揮されている。13年には、仏パリのポンピドゥー・センターで大規模な回顧展が開催され、18年2月にはイングリット・カーフェンヘルムート・バーガーを主演に迎えた舞台「リベルテ」をベルリン・フォルクスビューネ劇場で初演し、喝さいを浴びた。

ルイ14世の死」は、5月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。なお、公開を記念して、セラ監督は同月に来日を予定している。

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