セクハラ問題の当事者たち、アカデミー賞授賞式に来るか、来ないか? : 映画ニュース

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セクハラ問題の当事者たち、アカデミー賞授賞式に来るか、来ないか?

2018年2月8日 14:00

告発されたジェームズ・フランコらの動向は?「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

告発されたジェームズ・フランコらの動向は?
Photo by Frazer Harrison/Getty Images
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[映画.com ニュース] 「#MeToo」や「#TimesUp」に代表されるセクハラ・性的加害撲滅運動が世界的に勢いを増すなか、“震源地”となったハリウッドでは毎年恒例の賞レースが展開されている。昨年の今頃はトランプ批判の嵐だったが、今年はセクハラ問題一色。第75回ゴールデングローブ賞は、出席した女優たちが全員、黒いドレスをまとったことで注目を浴びた。そんななか、セクハラ問題で直接的であれ、間接的であれ名前の挙がった俳優たちは、ハリウッドきっての大舞台、アカデミー賞授賞式に姿を現わすのだろうか?

ジェームズ・フランコ

監督・主演作「The Disaster Artist」でゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞したジェームズ・フランコは、その直後に過去の共演者や教え子からセクハラ行為を告発された。セクハラ・性的被害者支援のシンボルである「Time's Up」のピンバッジは、フランコにとって「偽善者」のレッテルとなった。そして、アカデミー賞ノミネートでフランコは落選。被害者たちの告発は投票締め切りの直前だったため影響はないという大方の予想を覆す結果だった。

その後、ロサンゼルスで開催されたウィメンズ・マーチではスカーレット・ヨハンソンが「陰で無力な人々をえじきにしておきながら、表向きにはセクハラ被害者を支援する団体に支持するなんて」とフランコを暗に非難。フランコの母校では彼が寄贈した壁画が撤去された(理由は明かされていない)。義妹のアリソン・ブリーや、「スプリング・ブレイカーズ」の共演者バネッサ・ハジェンスら擁護派もいるが、風当たりは厳しいままだ。

告発直後のクリティックチョイス・アワード賞は欠席したフランコだが、その10日後の全米俳優組合(SAG)賞には恋人同伴で出席。肝心のアカデミー賞だが、脚色賞にノミネートされた仲間の祝福に訪れることは十分に考えられる。しかし、世界225の国と地域に生中継される大舞台での集中砲火は避けたいところ。ギリギリまで風向きを読むに違いない。

ゲイリー・オールドマン

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」で主演男優賞にノミネートされたゲイリー・オールドマン。特殊メイクの力を借りてチャーチルになりきった熱演は見事だし、これまでのキャリアを鑑みても申し分のない最有力候補だ。ひとつ不安要素があるとすれば、過去の家庭内暴力。しかし、刑事訴訟にならずに決着しており、他の事件もないため、番狂わせの可能性は低いだろう。オスカー候補たちが一堂に会した「ノミニー・ランチョン」と同様、授賞式にも堂々と出席するはずだ。

コービー・ブライアント

アメリカではNBAの元スター選手コービー・ブライアントのノミネートが話題を呼んでいる。ブライアントが現役引退を表明した手記をもとにした「Dear Basketball(原題)」が、短編アニメーション部門にノミネート。バスケット界に君臨した男が映画界最高の栄誉を手にするかもしれないと期待される一方で、03年のレイプ事件が蒸し返されている。被害者とはすでに和解。アニー賞では作品が短編アニメーション賞に輝き、ブライアント本人も笑顔でプレゼンターを務めていた。それだけに、アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでフラッシュを浴びるブライアントの姿は想像に難くない。


プレゼンターを辞退したケイシー・アフレック「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

プレゼンターを辞退したケイシー・アフレック
Photo by Steve Granitz/WireImage
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ケイシー・アフレック

早くも授賞式欠席を表明したのは、昨年「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で主演男優賞に輝いたケイシー・アフレック。本来ならば、主演女優賞のプレゼンターを務めるはずだった。アフレックは、2010年に女性2人から性的暴行を訴えられており、昨年の受賞時にもその過去が問題視されていた。映画芸術科学アカデミーの広報担当者は、アフレックの辞退について「今年のアカデミー賞授賞式と素晴らしい作品に集中できるようにという判断に感謝します」と声明を発表しているが、後任選びに頭を悩ませていることだろう。

マット・デイモン

昨年に引き続き授賞式の司会進行を務めるジミー・キンメルの親友であり、“宿敵”キャラとして名バトルを繰り広げてきたマット・デイモン。セクハラ問題での大炎上がなければ、セレモニーの盛り上げ役としてサプライズで顔を出したかもしれない。セクハラ告発運動の発端となったハーベイ・ワインスタイン騒動で、記事のもみ消し疑惑が浮上しイメージダウン。その後、「セクハラとレイプをいっしょくたに考えるのはよくない」という発言で火に油を注いでしまった。後に「もっと広く耳を傾けるべきだった」と反省したが、悪印象は払拭し切れていない。キンメルは「マットのジョークはひとつ出来上がっている」と宣言しており、本人不在のセレモニーで“制裁”が下されるのか注目だ。

今回の授賞式では、受賞結果はもちろんのこと、セクハラ問題に対するハリウッドの姿勢も見逃せない。第90回アカデミー賞授賞式は3月4日(現地時間)に米ハリウッドのドルビーシアターで開催される。

(映画.com速報)

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