フジコ・ヘミングに迫るドキュメンタリー、チャリティーコンサートでクランクアップ!
2017年12月10日 08:00
[映画.com ニュース] 世界中にファンを持つピアニストのフジコ・ヘミングの軌跡と音楽、プライベートに切り込んだ初のドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミングの時間」が12月1日、東京オペラシティでクランクアップを迎えた。
映画は、60代で世界に見いだされた奇跡のピアニストであるヘミングの、デビュー20周年となる2019年に向けた記念映画として製作された。パリ、ニューヨーク、アルゼンチン、ベルリン、そして京都と世界を巡るヘミングに密着し、演奏家としての姿、自宅で愛猫たちとともに暮らすプライベートでの様子、そして知られざる半生に迫った。
クライマックスシーンの撮影は、動物愛護のためのスペシャルチャリティーコンサート「いと小さきいのちのために」で実施された。満員となった会場に撮影用カメラが入り、割れるような拍手で迎えられたヘミングが、静かにショパンの「エオリアンハープ」を披露する姿を収めた。
今回のコンサートでは、ゲストにバイオリニストの吉田直矢を迎え、ジャズのスタンダードナンバー「サマータイム」や、ヘミングの代表するレパートリーとなっているフランツ・リストの「ラ・カンパネラ」を演奏。へミングは、観客に「本日はご来場いただきありがとうございました。たくさんの拍手が嬉しいです」と挨拶し、アンコールで「ラ・カンパネラ」を再び熱演。エモーショナルな演奏で観客を魅了し、ほほ笑みとウィンクでステージを終えた。
「フジコ・ヘミングの時間」は、18年初夏に東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開。