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クストリッツァ監督の“ファン代表”作家・宮内悠介、最新作は「監督の集大成になっている」

2017年8月30日 17:30

雑誌「映画横丁」編集人の月永理恵氏(写真左)と共に「オン・ザ・ミルキー・ロード」

雑誌「映画横丁」編集人の月永理恵氏(写真左)と共に
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[映画.com ニュース]エミール・クストリッツァ監督の9年ぶりの最新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」の公開、および監督の来日を控えた8月29日、都内でトークイベントが開催。クストリッツァ監督の大ファンを公言する作家で「あとは野となれ大和撫子」が直木賞候補になった宮内悠介氏がゲストとして登場し、雑誌「映画横丁」編集人の月永理恵氏と熱いクストリッツァ愛を語り合った。

黒猫・白猫」をきっかけにクストリッツァにとりつかれたという宮内氏。その魅力を問うと「自問しても『これ!』というのが思い浮かばない……。映画に集中できないほどの音楽、一筋縄ではいかない悪人、ろくでなしのオッサン、愛すべき動物たちといった要素はあるんですが……。ろくでなしの人々が出てくるけど、圧倒的な清らかさ、壊れていない世界を感じる」と語り、「真に魅力を感じているのは監督本人に対してなのではないか?」とも。

宮内氏が持参したノートには、各作品のプロット、および張り巡らされた伏線、とその回収についての細かいメモがびっしりと書かれており、参加者を驚かせた。「黒猫・白猫」を例に宮内氏は「適当なラブコメのようで、実はものすごい伏線が張り巡らされている」と指摘。名作「アンダーグラウンド」についても「一見すると、映画の作法を無視したアバンギャルドな作りに見えて、すごくタイトでハリウッド的な作り方をされた作品」とその映画手法を分析する。

ちなみに宮内氏の「あとは野となれ大和撫子」は架空の理想郷的な共同体に故郷を失った人々が集うが、そこでもまた紛争が起こるという物語がコメディッチで展開する。月永氏から、個性的な登場人物も含め「クストリッツァ作品につながる」と指摘されると、宮内氏は「僕にとっては1番好きな映画監督であり、ひとつの理想」とその影響を認めつつ「『アンダーグラウンド』とかを見てしまうと『意識しました』とはとても言えない」と苦笑いした。

話題はさらに「異様なまでに冠婚葬祭が好きなのはなぜか?」「トラブルを起こす父親は出てくるのに、母親があまり描かれない」など、多くのクストリッツァ作品に共通する作風の分析をしつつ、最新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」の魅力に。本作ではクストリッツァ自らが主演を務めるが、モニカ・ベルッチ演じる美女と恋に落ち、さらに若い娘にも好かれるというモテモテの役とあって、宮内氏は「これを自作自演でやるのか……(笑)!」と驚いたよう。一方、物語については「過去の自分の作品へのオマージュもあって、『アンダーグラウンド』を思わせるシーンもある。紛争を扱ってきたクストリッツァの集大成になっている」と語り、会場に足を運んだクストリッツァ作品のファンの期待をあおった。

オン・ザ・ミルキー・ロード」は、9月15日から全国公開。

(映画.com速報)
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