「悪魔のいけにえ」トビー・フーパー監督死去
2017年8月28日 17:45
[映画.com ニュース] 「悪魔のいけにえ」や「ポルターガイスト」などで知られるホラー映画の巨匠トビー・フーパー監督が死去した。この訃報を受け、映画界で追悼する声が相次いでいるとDeadlineが報じている。
フーパー監督は8月26日(現地時間)、米カリフォルニア州シャーマンオークスの自宅で死去。享年74歳。チェーンソーを持った大男レザーフェイスの恐怖を描く「悪魔のいけにえ」(1973)で監督デビューを果たし、「悪魔の沼」(76)、「ファンハウス 惨劇の館」(81)などを手がけたのち、スティーブン・スピルバーグ監督がプロデュースする「ポルターガイスト」(82)の監督に抜てきされた。その後は、テレビ映画を中心に活動を続けていた。
フーパー監督に影響を受けた若手監督は数多くいる。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督は、「スピルバーグやルーカス、カーペンター、ダンテとともに、映画好きの友だちと一緒に子どものときに愛していた監督だった」と声明を発表。「ベイビー・ドライバー」「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督は、「映画史において忘れられない恐ろしいシーンを生み出した」、「ホステル」のイーライ・ロス監督は「トビー・フーパーほど寛大で優しく励ましてくれる人はいない」などと追悼コメントを発表。さらに、同世代のウィリアム・フリードキン監督は、「トビー・フーパーは優しく温和な男でありながら、もっとも恐ろしい映画を作った人間だ。この素晴らしい友人のことを一生忘れることはないだろう」と胸中を吐露している。