トム・ホランドが挙げる「スパイダーマン ホームカミング」の“重要人物”とは?

2017年8月10日 20:00

危険なスタントの多くを自らこなした
危険なスタントの多くを自らこなした

[映画.com ニュース] 6月で21歳になったばかりの若手実力派トム・ホランド。マーベル・シネマティック・ユニバース最新作「スパイダーマン ホームカミング」で主演を務め、アベンジャーズのみならず、ハリウッドの将来を背負う逸材として、ただならぬ期待と注目を集める男の素顔とは。来日を果たしたホランドに話を聞いた。

本作を特徴づけているのはアクションシーンもさることながら、コメディ描写だ。元々、コミカルな描写が多いマーベルシリーズだが、ホランド演じる15歳のピーター・パーカーが、さえない高校生として、これまたさえない親友と好きな女の子の話題で盛り上がり、「スター・ウォーズ」のレゴに熱中し、部活のようなテンションでヒーローとして悪戦苦闘するさまはほほ笑ましく、大げさではなく数分に1度、笑えるシーンがやってくる。「確かにコメディタッチの部分はこの映画にとって、すごく重要な側面だね。脚本でもそうなっていたし、随所にアドリブも加えているよ。特に、ジェイコブ・バタロンが演じるピーターの親友ネッドの存在がすごく重要で、男の子が2人いて、1人はスパイダーマンで、もう1人が若く無垢(むく)でファニーな部分を演じることで、映画にとてもよい結果をもたらしていると思う。とにかくみんなで愉快なコメディにしようと臨んだんだ」。

もう1つ、前面に押し出されているのがピーター・パーカーの“若さ”。苦悩するヒーローの姿を多く描いてきたマーベルシリーズだが、ピーターは、若さゆえに立ち止まらず、悩まず、青春を突き進む。「やはり大きいのは高校生を演じているということ。若さとは、何も考えずに動いてしまうってことで、それがよく表れているのがフェリーのシーン。間違いを起こすことで、彼のリアルな人間性を感じられると思う」。

自身は英国生まれ。10代で舞台「ビリー・エリオット」(映画「リトル・ダンサー」の舞台化)で俳優としてのキャリアをスタートさせたが、いま、海を渡りハリウッドの大作シリーズで主演を務めている。「若い俳優であれば誰もが、こういうアメリカの大作に出演することを夢見ているし、子どものころに憧れたヒーローと映画の中でやりとりしているなんて幸運なことだと思う」と「ラッキー」という言葉を何度も口にする。劇中でパーカーは、“アイアンマン”トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)になかなか認めてもらえない自身の境遇を嘆くが、ホランドは「自分がどれだけラッキーなのかということを、常に言い聞かせるのを忘れないようにしているよ」と謙虚に語る。

今後のシリーズ化が既に発表されているが「映画の最後で、まだまだ成長の余地があると感じさせるのはすごく大事なことだと思う。キャラクターの成長、進歩を感じさせるという点では『ハリー・ポッター』シリーズがいい例だと思うけど、このシリーズも(学校での)学年が上がっていくという形で、進んでいくんだ」とさらなる飛躍に彼自身も胸を躍らせる。

ということは、今後も“チューター”的存在として、トニー・スタークが居座るということも考えられる。「もしも、トニーが自身の上司だったら?」という質問を最後にぶつけると「いいんじゃない? 格好いいコスチュームをプレゼントしてくれるし、すごい車で迎えに来てくれるんでしょ(笑)。最高だと思う」と笑顔で語った。

スパイダーマン ホームカミング」は、8月11日から全国公開。

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