真田広之、SFホラー「ライフ」で監督から演技禁止令?「俳優に見えた瞬間“バツ”」 : 映画ニュース

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真田広之、SFホラー「ライフ」で監督から演技禁止令?「俳優に見えた瞬間“バツ”」

2017年7月7日 17:00

撮影では俳優陣をけん引することも多かったという「ライフ」

撮影では俳優陣をけん引することも多かったという
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[映画.com ニュース] 地球外生命体の恐怖を描くSFホラー「ライフ」で、ジェイク・ギレンホールライアン・レイノルズレベッカ・ファーガソンと共に宇宙飛行士を演じた真田広之が、作品の舞台裏を語った。

火星で採取した地球外生命体の細胞を国際宇宙ステーション(ISS)内で極秘調査する6人の宇宙飛行士たちが、高い頭脳を持ち、次第に進化する生命体に追いつめられていくさまを描く。「デンジャラス・ラン」でもレイノルズと組んだダニエル・エスピノーサ監督がメガホンをとった。真田は、チーム一のベテランでシステム・エンジニアのショウ・ムラカミに扮している。

リング」シリーズにも出演した真田は、本作の“恐怖演出”について「日本のホラーの湿気でもなく、かといってハリウッドにありがちな“おどし”的なものでもなく、(スウェーデン出身の)監督の持つ独特な恐怖に対するセンスが出ています」と解説する。「正体すら未知、というのが1番怖いですよね。また、キャラクターごとに(生命体を)見る目が違うと思うんです。僕が演じたキャラクターは、(物語の中で)新しい家族が生まれたことで里心が芽生え、喜びと同時に弱みも持ってしまう。任務と帰りたいという思いのはざ間で戦うから、他の人物よりも恐怖が倍増しているんです」と多様な恐怖が内包されていると語り、「この夏は、お化け屋敷の代わりに『ライフ』を見てください」と力をこめる。

一方で、「人間として地球上になかったものと出会ったときにどう対処していくか、というのも1つのテーマになっている」と述べ、本作の生命体は人類の行いによって“敵”になってしまったとの見方を示す。「人間のエゴが、生命体を眠りから覚まさせてしまう。でもそれは倫理的にどうなのか、初期対応に間違いはなかったのか。寝た子を起こすのに電気でビッと刺激を与えたりすると、敵にも味方にもなっていたかもしれない生命体の生まれたての脳が(人間を)敵と判断してしまう。その都度、人間がしたことの結果がモンスターを生んだのではないか。それも多分深いところにあるメッセージだと思います」。

未知の生命体と戦うという事態をより身近に感じさせるべく、エスピノーサ監督はリアリティを徹底的に追求したといい「明日にも起こりうる題材ですので、信じてもらわなきゃ興味も生まれない。とにかくリアルさを追求するというのが監督の意向で、『余計なことをするな』『演技をするな』というのが最初のお題でした。俳優に見えた瞬間“バツ”、その役になって生活してくれたらこっちが切り取るからと。セットも、ロンドンの大きなスタジオを2つ3つ使って、ISSの全パートを作っちゃったんです。全部実寸大で作られているので、SF映画なのにグリーンスクリーンが一切ないんですよ。セット内のコンピュータのパネルもスイッチが連動していて、(どのスイッチを押すのか)動きを間違えるとNGなんです」と舞台裏を明かす。

真田は「俳優だけではなくて、(無重力状態を表現するため、俳優に取り付けた)ワイヤーを操るスタントマンたちのロープを動かすタイミングも、一瞬でも重力を感じたら『NO!』。何十テイクかかってもやりつづける。それもうれしかったですね。OKが出て皆でモニターを見て、うまくいったときにはテンションが上がるし、チームワークがガーッと固まりましたね」とタフな撮影のなかで、結束が高まっていったと振り返る。「新しいシーンに入るときは、監督と俳優だけでワークショップみたいな感じで、実際のセットでセリフや動きの確認・変更、それぞれのアイデアを持ちよって話し合いました。ジェイク(・ギレンホール)が先頭に立って、丁々発止でライアン(・レイノルズ)も意見を言ってくる。そうやって動きを作り上げたところで、スタッフを呼んでまず見せる。そこから、カメラマンや照明さんが撮り方や順番を考えるんです」という撮影スタイルも、チームの絆を育む要因だったという。

年長者として俳優陣をけん引することも多かったというが、脚本の初期段階ではムラカミは新米宇宙飛行士の設定だったという。「ちょっと年齢が過ぎているので、監督に『この設定だとちょっとできません』と話したんです。その後、もう1度話がきて『やってもらえるんだったら1番のベテラン宇宙飛行士にして、設定を変える』と言っていただけて、それならできると思った」。真田が本作において必要不可欠なピースだったことがうかがえるエピソードだが、日本人がハリウッドにおいて成功する秘けつとはどういったものなのか。真田は「まずは言葉が大きいですね。英語は現場には不可欠なライセンスだと思います。それと、向こう(海外)の人が日本人をキャスティングするというのは、“日本人らしさ”がほしいから。西洋ナイズされた日本人は必要ないんです。だから、(海外に)出るために学ぶことは大事だけど、失っちゃいけないものの方が大きい。かぶれてるうちは必要とされないんです」と明かした。

ライフ」は、7月8日から全国公開。

(映画.com速報)
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