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松坂桃李×菅田将暉、兄弟の絶妙な距離感をリアルに体現

2017年1月29日 12:00

兄弟を演じた松坂桃李と菅田将暉「キセキ あの日のソビト」

兄弟を演じた松坂桃李と菅田将暉
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[映画.com ニュース] いまや日本映画界に欠かせない存在となった2人の若手人気俳優・松坂桃李菅田将暉。そんな2人が、「キセキ あの日のソビト」(公開中)で兄弟を演じた。年齢こそ松坂が上だが、実は同時期にデビューした同志であり、ライバル。そこに漂う絶妙な距離感を映画に反映させた。(取材・文/編集部、写真/間庭裕基)

映画は、現在歯科医師として働きながら、顔を出さずにアーティスト活動をする異色の4人組「GReeeeN」のリーダー・HIDEと、その兄でグループの楽曲すべてをプロデュースするJINが、名曲「キセキ」を生み出すまでの日々を描く。

松坂は、菅田との共演を「本当に楽しかった」としみじみ振り返る。「この関係性は菅田とでしかできなかった。適当な距離感を保ち続けているがゆえに、この兄弟役を何も心配せずに一緒にやることができたんです」。菅田もこれに深くうなずく。「桃李くんとは仕事場でしか会わないけれど、デビュー当時からのつながりがいまだにどこかで……動向が気になるというか。それをそのまま(演技に)使ったような感覚があります」。

「素敵でいて欲しいなと思いつつも、素敵なお芝居を見たら嫉妬はする」と複雑なライバル心をちらつかせる菅田と、「それも踏まえて、ともに闘っていける間柄でいたいですね」とほほ笑む松坂からは、良い緊張感が伝わってくる。

二足のわらじを履くHIDEと、父親に反抗しながらバンドを続けるも夢に破れ、「GReeeeN」の裏方に徹することを決意したJIN。松坂と菅田が本人たちから受けた影響は大きかったという。

松坂「JINさんは、とにかく説得力がある」「吸引力がある方。すごく人に対して真摯で、真っ直ぐに向き合う方なので、そこはJINさんをやるにあたってとても重要なところだなと思いました」

菅田「HIDEさんのとった選択肢は(学業と音楽活動を)両立させることだった。現実は半端なくしんどかったと思います。どちらかだけとよく言うけれど、両方やるのが1番だと思います。そこを当たり前のようにストイックにやっているところが、HIDEさんの格好良いところだなと思ってやっていました」

今回、劇中で歌声を初披露した松坂は、「すごく楽しくて、すごく勇気付けられました。後ろに心強いメンバーがいて、目の前にそれを受け止めてくれるお客さんがいて。そのグルーブ感というか、何とも言えない一体感。あれはなかなか味わえないです。貴重な体験でした」

一方の菅田は、初めて台本作りの段階から意見を出したといい、「チャレンジの現場でした」と振り返る。当初台本に書かれていたHIDEは、菅田の言葉を借りれば「“ザ・浪人生”」。違和感を覚えた菅田は、のちの「GReeeeN」につながる “特別さ”を出す為に音楽の趣向や服装を重視した。

「『GReeeeN』さんが、なぜ顔を出さずに活動をする形になったのかというところにあるドラマが本当に素敵なので、『真実をただ伝えるだけではなく、映画として面白いものにするにはどうすればいいのか』というのを、みんなで作れた」「ドキュメンタリーでもノンフィクションでもない難しいところを突かないといけないだけに、“JINさん感”や“HIDEさん感”、『GReeeeN』ならではのお話をどれだけ詰め込めるかが大事でした」

そんな菅田は、共演した横浜流星成田凌杉野遥亮とともに「GReeeeN」の「キセキ」「声」「道」をカバーし、JINのプロデュースで「グリーンボーイズ」として歌手デビューを果たした。撮影時にはあくまで“演技”として歌唱した菅田にとって、これは驚きの展開。当初から計画されていたものではなく、今作の打ち上げで「GReeeeN」の楽曲を楽しそうに歌う4人の姿を見た製作陣の熱い思いで決定したという。

「嬉しかったですね。僕らのこの楽しいものづくりの時間でやったものが伝わったんだなって」「最初は、『簡単に音楽の世界になんて手を出せないよ』って思っていましたが、そう(好きと)言ってくれる人がいるなら、楽しみたい」

思いがけず“歌手活動”をすることになった「グリーンボーイズ」だったが、1月7日には埼玉スーパーアリーナで開催された「GReeeeN」デビュー10周年記念ライブ「あっ、リーナ、ども。はじめまして。『クリビツテンギョウ!? ル~デル~デ』」にゲスト出演。オープニングアクトを務め、約1万6000人の観客の前で「キセキ」「声」の2曲を披露した。

結果は大成功。「GReeeeN」にちなんだ緑のペンライトが無数に揺れるなかで、菅田は“歌手”として観客を魅了した。ステージ上に松坂の姿はないが、それでいい。それが、菅田と松坂が演じたHIDEとJINのリアルなのだ。

(映画.com速報)

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