吉岡秀隆、同姓の後輩・里帆の礼賛に照れまくり「偉そうにすいません」

2017年1月10日 17:00

ダブル吉岡での会見
ダブル吉岡での会見

[映画.com ニュース] 俳優の吉岡秀隆が主演するNHK・BSプレミアムのドラマ「朗読屋」の試写会と会見が1月10日、東京・渋谷区の同局で行われた。

山口初の地域ドラマで、今年生誕110年、没後80年を迎える同県出身の詩人・中原中也の詩を媒介とした人間ドラマ。共演の市原悦子は風邪をひいて会見を欠席し、「山口での撮影は本当に楽しかったので、いい作品になっていることを願っています」とメッセージを寄せたため、くしくも吉岡里帆と“ダブル吉岡”での会見となった。

吉岡は、妻に去られて不眠症になるが、余命わずかな老婆に中也の詩を朗読して聞かせることで再生のきっかけをつかむ主人公・マモル役。中也の詩は学生時代から読み、特に「月夜の浜辺」がお気に入りで「何かあるごとに読み返していて、失意の中にあっても生命力にあふれた詩が胸に突き刺さる。でもそのトゲは優しいぬくもりにあふれていて救われてきた」と感慨深げに話した。

マモルは老婆の亡き父に声が似ていたことから朗読屋に採用されるが、「自分がいい声と思ったことはない」と苦笑い。しかし、主演ドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003~06)の際、「監督から(「北の国から」の)純のイメージが強すぎるから変えてくれと言われたのが印象に残っていて、役によって変えるようにしているつもり。声はひとつの武器だと思うし、誰にとっても心地いい芝居をしたいと思うと何となく意識している」と持論を展開した。

里帆とは初共演で「同じ苗字なので、いつか会えることがあるかなと思っていたら意外に早く共演できた。芝居への情熱など、いろんな話をして刺激を受けた」と笑顔。しかし、「助監督さんが山口のカレーはおいしいと出してくれたカレーがものすごく辛くて、芝居ができなくなるほど汗が出た。2人でいじめなのかと思いながら乗り越えた」とジョーク交じりに振り返った。

一方の里帆も「カレーは辛かったです」と同意しつつ、「大大大大先輩なので、生きているうちにお会いできるどころか1対1でお芝居ができるとは思ってもみなかった。親身になって話を聞いていただき、自信がなくて毎回続けられるか不安だと言ったら、自信を持っていないでやる方がいいとおっしゃってくださった」と賛辞のオンパレード。秀隆は、「そんなこと言った? 偉そうにすいません。もうやめて」と照れることしきりだった。

「朗読屋」は1月18日午後10時から放送される。

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