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ユダヤ教超正統派学生の人生をシュールに描いたロカルノ受賞作、主演俳優が来日

2016年11月25日 23:00

ユダヤ教超正統派だったアハロン・トライテル「ティクン 世界の修復」

ユダヤ教超正統派だったアハロン・トライテル
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[映画.com ニュース] 開催中の第17回東京フィルメックスの特集上映「イスラエル映画の現在」で、2015年エルサレム映画祭最優秀作品賞、ロカルノ映画祭審査員特別賞を受賞したアビシャイ・シバン監督の「ティクン 世界の修復」が11月25日上映され、主演のアハロン・トライテルがティーチインを行った。

ユダヤ教超正統派の神学校生ハイム・アロンは、ある日、シャワーを浴びている時に突然意識を失い、臨死状態と思われたが奇跡的に意識を取り戻す。だが、その後のハイム・アロンは神学への興味を失くし、食生活も変わり、別人のようになる。そして、ある夜テルアビブの街をさまよい、予期せぬ出来事が起こる。オフビートな笑いとシュールレアリスティックな映像が美しいモノクロ画面で展開される。

主演を務めたトライテルは、「映画もテレビもまったく見ない、とても閉ざされたコミュニティで、結婚相手もその中で見つけ、世の中とは切り離されて生活しています」という、厳格な戒律の中で生きるユダヤ教超正統派のコミュイティで15歳まで暮らし、「私は神を信じていますが、コミュニティでは、神という概念を使って人々をコントロールする、政治として使われることに耐えられなかった」との理由で自分の意思で世俗に戻ったと明かす。

これまで演技経験はなく、本作への出演は、イディッシュ語を話せる若者を募集という求人広告をみて応募したという。劇中の役柄同様、どことなく浮世離れした雰囲気が漂っており、「監督は、今まであった俳優の中で一番良い俳優ではないが、他の人にはない何かがにじみ出ていると言ってくれたのです」と主演に抜擢された経緯を説明。本作では、イディッシュ語と宗教アドバイザーも務めた。

世俗に戻ってからの生活について「言葉のわからない惑星に住み始めるようなもので、慣れるまでに長いプロセスが必要でした」と振り返り、現在は映画学校に通っており、今度は俳優としてではなく、映画監督として作品を発表したいと意欲を見せていた。

第17回東京フィルメックスは、11月27日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催。

(映画.com速報)

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