蒼井優、恋人役・石崎ひゅーいの“ぶっ込み”にタジタジ「まさかそんなことを…」

2016年11月10日 22:55


まさかそんなことを……
まさかそんなことを……

[映画.com ニュース] 蒼井優が約8年ぶりに映画単独主演を飾った「アズミ・ハルコは行方不明」のプレミア試写会が11月10日、都内で行われ、蒼井をはじめ共演の高畑充希太賀葉山奨之石崎ひゅーい花影香音加瀬亮、メガホンをとった松居大悟監督が舞台挨拶に立った。

「ここは退屈迎えにきて」などで知られる作家・山内マリコ氏の同名小説を映画化。突如失踪した28歳・独身OLの安曇春子(蒼井)、春子の捜索願を模したアートを描く若者たち、男性に暴行を加える女子高生ギャングの姿を通じ、現代社会に生きる女性の葛藤を浮き彫りにしていく。

台本を読んだ率直な感想を聞かれ、蒼井と高畑は「わけがわからなかった」と意見一致。蒼井は「『アズミ・ハルコは行方不明』のアズミ・ハルコ役と聞いて、行方不明で、主演。こんなに楽なことがあって良いのかと思いましたが、意外と出番があって、撮影は大変でした」と苦笑い。それでも、「監督とプロデューサーと私が同い年だったので、それで期待値が上がりました。台本はわけがわからなくって、どう仕上がるのか想像できなかったですが、30歳の節目を迎えた3人だったらできる、まだまだ守りに入る年齢じゃないと言われているようで、挑戦させていただきました」と言葉に力を込めた。

さらにNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインから一転、今作ではハイテンションギャルの愛菜を熱演した高畑は、「自分の役があまりにもわからず、本当に何ひとつ手がかりが見つからなくて、『わからん』と思っているうちにクランクアップ」と振り返る。さらに「撮影中に監督に『わからん』と言ったら、『俺もわからん』。あてにならないと思った」とジョーク交じりに毒づき、「優ちゃんにきいたら『愛菜も自分をわかっていないから、わからなくていい』と言われて、なるほどと吹っ切ることが出来ました」と感謝をにじませた。

また、春子の恋人役を務めた石崎は、「映画出演も、こういう場も初めてです」と緊張気味。「台本の読み合わせに人生で一番緊張した」そうだが、「2回目の読み合わせで、優ちゃんの顔を見たんです。おにぎりを食べていたか何かで(口元に)米粒が付いていた。一気に緊張がとけました」と暴露すると、蒼井は背を向けながら「まさかそんなことをぶっ込まれるとは……」とタジタジに。それでも蒼井は、負けじと「石崎さんは『あああああ!』という絶叫のセリフを、一文字ずつ『あ、あ、あ、あ』と読んでいた。壊れたのかと思って、目が点になりました」と反撃し、場内を沸かせていた。

アズミ・ハルコは行方不明」は、12月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。

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