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現代的な語り口で貫かれた、往年のハリウッドロマンス映画をイメージした「浮き草たち」

2016年11月2日 17:00

ニューヨークが舞台の 明朗青春ラブストーリー「浮き草たち」

ニューヨークが舞台の
明朗青春ラブストーリー
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[映画.com ニュース] 「浮き草たち」は、さまざまな民族がひしめきあって暮らすニューヨークで展開する、明朗青春ラブストーリー。シェフ志望の青年がぐうたらな兄の願いを聞き、ブリーフケースの交換という怪しげな仕事を引き受けたばかりに、謎の美女と出会い、思わぬ冒険に巻き込まれていく。監督のアダム・レオンは生粋のニューヨーカーで、これが2本目の長編作となる。主演のカラム・ターナーグレース・バン・パタンは次代を担う俳優として注目されている。

――まず作品ができあがった経緯を教えてください。

アダム・レオン監督(以下、レオン監督):恋に落ちる感覚を映画館で体験してもらいたいと考えました。現代的な語り口で貫かれた、往年のハリウッドロマンス映画のイメージです。さらに弟とバケーションに行ったときに、兄弟が犯罪にかかわって、兄の仕事を弟が代行するというアイデアが生まれました。こうしたクラシックな設定を、僕たちのストリート感覚の語り口でやりたい、それが最初の発想でした。

――主人公をはじめ、画面に登場するのはさまざまな民族、出自の人たちです。ニューヨークという場所を意識したからですか?

レオン監督:もう少しシンプルに考えて、主人公は英語以外の言葉でコミュニケーションが取れて、よそ者には分からない設定にしました。主人公のダニーは家族のなかで閉塞感があり、閉じ込められている感覚を持っています。動けない主人公が美女に出会うことによって、母国語を離れて外に出る展開にしました。


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――主人公はポーランド人です。多くの民族のなかで、なぜポーランドにしたのですか?

レオン監督:ニューヨークにはポーランド移民が多いのに、映画にあまり描かれてこなかった。あまり知られていないからこそ、調査して描こうと考えました。映画づくりの楽しさのひとつは“知る”ということですよね。それが理由です。

――ストリートの描写に、いろいろな民族の方が映りこみ作品の魅力になっている。かなり意識されて撮ったのでしょうか。

レオン監督:ニューヨークにはほとんど世界の全人種がいます。カメラを向けたら必ず誰か入るのです。ただ、モンタージュの場面では意識的に街の多様性や人々の行きかう様を撮りました。世界中の人々がニューヨークに集まっている。この映画では、どのキャラクターがどこで生まれたか分からない、ほとんどがニューヨーク生まれではない人たちです。この映画の原題は“Tramps” つまり“放浪者”です。ニューヨークにはいろんな人種が集まり、また移動していく。それがテーマなのです。

――キャスティングについてお伺いします。

レオン監督:カラム・ターナーはロンドン出身で、まずスカイプで1時間ほど話しました。トリッキーなバランスを保つ必要がある役でしたが、すぐに何かを感じました。オーディションテープが送られてきて、ほんと飛び上がって喜びました。グレースは部屋に入ってきたときに既に輝きがありました。オーディションをスクリーンで見て、スクリーンに愛されているのが分かりました。

グレース・バン・パタン:とても光栄です。脚本を読んで、エリーというキャラクターに惹かれました。監督はリハーサルに時間をかけて、彼のビジョンを明確に話してくれました。撮影中は、お互いにビジョンを確認しあうプロセスでした。

レオン監督:グレースには、常にそこにいるという存在感を示してくれと言いました。役の把握は彼女に任せたのです。


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――リハーサルを綿密にするのは、外でロケーションすることが多いからですか?

レオン監督:ロケーションにはハプニングがつきものです。映画のビジョンをちゃんと理解したうえで、現場で臨機応変に撮影することを心がけました。この作品はニューヨークのいろいろな世界を旅する構成で、実際に思わぬことにも遭遇しました。

――描写の端々にニューヨークの息吹を取り入れたのは監督の資質ですね。

レオン監督:資金はありませんが街にカメラを持って行くことはできる(笑)。普通は撮影に使われない所にもいけますし、新しいものも見せたい。なにより“街”の価値があります。

ジャムンド・ワシントン:監督は生粋のニューヨーカーで観察力が群を抜いています。私にはまったく見えないものも彼には見えているのです。

レオン監督:私は5歳の時も、10歳の時も、20歳になっても、街に出るたびに、映画だったらどのように撮ろうとずっと考えていました。ニューヨークが大好きで、ニューヨークの魂を見せたいのです。この作品ではリアルな今のニューヨークをみせたいと考えました。20年後にこの作品を見たときに、2016年頃のニューヨークだと分かってもらえるように。

(取材/構成 稲田隆紀 日本映画ペンクラブ)

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