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鈴木敏夫プロデューサーの“宮崎駿&高畑勲・操作術”は父親目線がカギ

2016年9月10日 22:50

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[映画.com ニュース] スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが9月10日、東京・一ツ橋ホールで行われた、同スタジオの最新作「レッドタートル ある島の物語」の講演会付き試写会に出席した。

司会から「宮崎駿監督といえば、よく怒るというイメージがあるが?」と直球の質問を投げかけられた鈴木氏は、「怒ることが好きだからなあ(笑)。昔、宮崎駿高畑勲の先輩にあたる大塚康生さんに『どうやって宮さんと付き合うんですかね』と相談した。そうしたら、大塚さんが『簡単だよ。宮さんはいろんなこと言うけど、大人が言ったと思わない方がいいよ。子どもが騒いでいると思えばいい。子どもが言うことに対しては我慢できるでしょ?』って」と明かし、「そこから宮さんが何を言っても『また言ってる』ってなった。だから大塚さんには感謝している」とニッコリ。さらに「ついでに『高畑さんは?』と聞いた。あの人、インテリだからすごいでしょ? ところが大塚さんに言わせると『同じだから』(笑)」と続け、会場を笑わせた。

同スタジオを代表する2人の巨匠を、時に子どもとして扱うという鈴木氏。宮崎監督自身も、これを自覚しているかのような発言をしていたという。「宮崎監督、高畑監督は2人とも僕より年上だから、ジブリのスタッフが宮崎駿に向かって『鈴木さんは大変ですよ。3人は例えてみれば兄弟。(高畑監督が)1番上のお兄さん。そして(宮崎監督が)真ん中の次男。末っ子の鈴木さんがね、お兄さんと次男がいろんなこと言うから本当に大変ですよ』って。そうしたら、宮崎監督が『それは見方が違う。鈴木さんはね、僕らのお父さんなんだ!』」。

鈴木氏の“ジブリ裏話”はこれで終わらず、さらに宮崎監督の「サービス精神が過剰」なエピソードを告白した。「となりのトトロ」を例に挙げ、「トトロの最初の案は、最初からトトロが出てきた。いきなりあの庭に出てきて、大活躍なんです」と暴露。この案を修正して、トトロを中盤に登場させるため、「苦し紛れに『E.T.』は真ん中でしょう? と伝えたら、宮さんが『あ、そっか! 真ん中だ!』って(笑)」と説得した経緯を明かす。場内が笑いと驚きの声に包まれるなか「そうしたら宮さんが、でかい紙に線を引いて『真ん中トトロ登場』って書いた」といい、「天才。ここまで付き合ってきて、未だに飽きない」と満足げな笑みを浮かべた。

映画は、8分の短編「岸辺のふたり」で英国アカデミー賞短編アニメーション賞を獲得した、オランダ出身のマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督が制作期間8年を費やした意欲作。主人公は、嵐で荒れ狂う海に放り出され、九死に一生を得て無人島に漂着した男。島が持つ不思議な力によって脱出を阻まれ、絶望する男の前にひとりの女が現れる。「レッドタートル ある島の物語」は、9月17日から全国公開。

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