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永井豪、手塚治虫と一緒に見た「シャイニング」の思い出

2016年7月3日 07:00

往時を振り返る永井豪「シャイニング」

往時を振り返る永井豪
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[映画.com ニュース] 数々のヒット作を世に放ち、国内外のクリエーターに強い影響を与える漫画家・永井豪氏が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中のオリジナル番組「この映画が観たい」に出演し、今は亡き手塚治虫氏と渡米した際、スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」(1980)を一緒に鑑賞したエピソードを語っている。

手塚氏を筆頭に、永井氏やモンキー・パンチ氏らは1980年、日本の漫画をPRする目的で、米サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナル(通称コミコン)に乗り込んだ。「先生(手塚氏)は現地でも仕事を抱えて忙しそうだったが、当時話題になっていた『シャイニング』を見に行こうと誘ってくださった」といい、「得体のしれない恐怖、新しいタイプの異様な恐怖を覚えた。カメラワークにも驚きました」。映画館を出ると、手塚氏と食事をしたそうで「先生は原作も読んでいたので、映画との違いを教えてくださった」と故人との思い出をしみじみ振り返る。

ゲストのかけがえのない“映画体験”と、それにまつわる人生エピソードを紹介する同番組。永井氏は「シャイニング」をはじめ、「未知空間の恐怖 光る眼」(61)、「用心棒」(61)、「エレファント・マン」(80)、そして昨年世界中で旋風を巻き起こした「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を選び、その魅力に加えて自作への影響にも番組内で言及している。


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「当時は子どもだったので、目の光る少年が恐怖の対象ではなく、力に対する憧れだった」という「未知空間の恐怖 光る眼」。劇中に登場する金髪の不気味な少年は、永井氏の代表作「デビルマン」の飛鳥了のモデルとなった。黒澤明監督の「用心棒」は、73年に連載が始まった「バイオレンスジャック」に強いインスピレーションを与えているという。劇場で号泣した「エレファント・マン」は、奇才の名をほしいままにするデビッド・リンチの出世作で「常識から外れた作風には、共感する部分もある」と親近感を覚えている。

そして、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に話題が及ぶと、同世代であるジョージ・ミラー監督のエネルギッシュな演出に「すごい迫力で驚いた」と脱帽の様子。前3作もお気に入りだが「新作は今まで以上にやりたいことを思いきりやっている」と評し、「タブーに挑まないと面白くないし、殻を打ち破らないと新しいものは生まれない」と70歳を迎えてなお、創作活動に“刺激”を求める姿が印象的だ。

永井氏にとって、映画は「人生そのもの。いつでも主人公になりきって見るから、常に映画の世界で生まれ変わり、輪廻転生を繰り返している」。現在も連載を抱える多忙な日々だが、「チャンスがあれば、やりたいですね」と映画監督業にも意欲を燃やす。収録ではデビュー前、手塚プロの門をたたくはずが、石ノ森(当時石森)章太郎氏のアシスタントになった不思議な逸話や、大ヒット作「マジンガーZ」発想の原点など、興味深いエピソードも語られている。

「この映画が観たい永井豪のオールタイム・ベスト」は、7月4日午後11時からムービープラスで初回放送予定。

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