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塚本晋也監督、「エコール」監督新作の映像美に驚嘆

2016年6月26日 20:45

塚本晋也監督とルシール・アザリロビック監督「エコール」

塚本晋也監督とルシール・アザリロビック監督
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[映画.com ニュース]フランス映画祭2016の関連企画として、ルシール・アザリロビック監督の「エコール」上映とマスタークラスが、6月26日にアンスティチュ・フランセ東京で開催され、アザリロビック監督と塚本晋也監督がトークを行った。

鬼才ギャスパー・ノエ監督のパートナーでもあるアザリロビック監督は、塚本監督の「鉄男」に衝撃を受けたというノエ監督の影響で、海外の映画祭で塚本監督と交流し、親交を深めたそう。塚本監督の作品をほぼすべて見ているといい「特に驚いたのが『六月の蛇』。彼の作品は夢のようで、それがだんだん悪夢のようになっていくのが好き。最新の『野火』も戦争映画として歴史を語っていながら、非常に現代的。精神的に深いものがあって、とても好きでした。監督も俳優も、編集も製作も全部やってしまうオーケストラマン。それが信じられない」と塚本監督を評した。

アザリロビック監督の長編デビュー作「エコール」は、外部と遮断された学校の寄宿舎で生活する6歳から12歳までの少女たちの姿を、美しい映像で描き高く評価された。塚本監督が「少女のようなルシールがそのまま映画になったような感じ」と感想を述べると、アザリロビック監督は「少女の視線で捉えた世界を見せたかった。自伝に近いものを描いた」と話した。また、この日のトークでは、フィルム撮影を好むふたりが、デジタル撮影を始めてからの工夫など、映像へのこだわりを語り合った。

アザリロビック監督の新作「エヴォリューション」を鑑賞した塚本監督は、「海の映像があまりにもきれいで、今日会ったときに、こんにちはの代わりに、あれ35ミリで撮ったの? と聞きました。デジタルだと聞いてびっくりして、1時間位ずっと話していました」といい、「映像が物語を生み出すという力、そのこだわりがデジタルの表現なのに35ミリで撮ったようにすばらしかった」と絶賛。そして、「特に最初の海のシーン。僕が死ぬ直前に作りたい映画は、海の中で少年が直立しているシロイルカに会ったところで終わる作品ができたら、人生最高と思っているんですが……」と明かしながら、「(『エヴォリューション』の)導入で少年が出てきてヤバ! と思った。でも、少年が会うのはシロイルカではないので乞うご期待」と会場を沸かせていた。

「フランス映画祭2016」は6月27日まで、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催。「エヴォリューション」は11月公開。

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