ドキュメンタリー「健さん」　高倉健さんの力強さと温かみを伝えるポスター完成

(C)2016 Team “KEN SAN”

［映画.com ニュース］　2014年11月10日に他界した名優・高倉健さんのドキュメンタリー「健さん」のポスタービジュアルが完成した。あわせて、同作にマーティン・スコセッシ監督が出演していることが明らかになった。

1960年代のプログラムピクチャー全盛期に任侠映画のブームを牽引し、国民的スターであり続けた高倉さん。しかし、生前は限られたインタビューしか受けなかったこともあり、不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。今作では、そんな高倉さんが何を考え、行動し、何を成し遂げてきたのかを、国内外の映画監督、俳優、クリエイター陣のインタビューを通してひも解き、高倉さんの輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史もたどっていく。

ポスタービジュアルは、上段に高倉さんゆかりの映画人や関係者の名前がつづられ、下段には、過去に数々の高倉さんの肖像を世に発表してきた画家の福山小夜による絵を使用。「健さん」というメインタイトルは、日本を代表する書家であり、2009年に旭日小綬章を受章した中野北溟が書し、デザインをグラフィックデザイナーとして著名な長友啓典が担当。高倉さんの力強さや温かみを感じさせるビジュアルが完成した。

(C)2016 Team “KEN SAN”

また、同作に「グッドフェローズ」「カジノ」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などでおなじみのハリウッドの名匠マーティン・スコセッシが出演していることも明らかになった。作中、スコセッシ監督は、長年連絡を取り合いながらも、共に仕事をすることがかなわなかった無念や、高倉さんとの出会いなどの思い出を語っている。

さらに、高倉さんが絶大な人気を誇った中国の映画祭に出品されることも決定。6月11日から開催される第19回上海国際映画祭の「2016上海・日本映画週間」に出品され、日比遊一監督が舞台挨拶などに参加する予定となっている。

「健さん」は8月20日から全国公開。