ルキノ・ビスコンティ、没後40年命日に5作品のメモリアルイヤー記念上映を発表

［映画.com ニュース］独自の美学を貫き通した作品群で、映画史にその名を刻んだイタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティ監督没後40年の命日である3月17日、デビュー作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をはじめとする5作品が修復版の最高画質で劇場初公開されることが発表された。合わせて、巨匠に愛された2人の美男子俳優、アラン・ドロンとヘルムート・バーガーの出演作品から、気品あふれる場面写真がお披露目された。

ビスコンティの生誕110年没後40年のメモリアルイヤーを記念し、上映されるのは「郵便配達は二度ベルを鳴らす」デジタル修復版、「揺れる大地」デジタル修復版、「若者のすべて」4K完全修復版、「山猫」4K修復版、「ルートヴィヒ」デジタル修復版の5作品。いずれも、現代最高の技術でよみがえった新素材での日本初の劇場公開となる。

「若者のすべて」は4月14日のオープニングイベントと、4月29日開幕のイタリア映画祭2016で特別上映され、「山猫」と「ルートヴィヒ」は、5月14日からスタートする特集「ヴィスコンティと美しき男たち　～アラン・ドロンとヘルムート・バーガー～」で、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「揺れる大地」「若者のすべて」は2016年冬の特集上映で公開予定だ。

マーティン・スコセッシ監督は今回のビスコンティ作品の修復について「私たちの最高の宝物が返ってきたのだ。その完全なる美しさをまとって」とコメント。一切の妥協を許さない本物志向で作られたビスコンティの名作の数々をスクリーンで堪能できる貴重な機会だ。

「ヴィスコンティと美しき男たち　～アラン・ドロンとヘルムート・バーガー～」は、5月14日からYEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次公開。