柄本佑、田村愛ら出演 震災直後の渋谷で撮られた未公開作「ロボとミリ」が初上映

2015年11月13日 18:00


「ロボとミリ」場面写真
「ロボとミリ」場面写真

[映画.com ニュース] 映画プロデューサーの越川道夫が長編初監督を務めた「アレノ」の公開を記念し、東京・新宿K's cinemaで行われるレイトショー企画の第3弾として、越川監督が映画仲間とともに2011年に撮り上げた未公開作品「ロボとミリ」が1週間限定上映されることが決まった。

アレノ」はフランスの文豪エミール・ゾラの古典「テレーズ・ラカン」を翻案し、山田真歩が主演を務めたメロドラマで、愛人の男(渋川清彦)との日々におぼれ、夫(川口覚)を殺害しようとした女(山田)の運命を描く。これまで「かぞくのくに」「夏の終り」といった話題作をプロデュースしてきた越川が監督デビューを飾った作品だ。

そんな「アレノ」の公開を記念し、K's cinemaでは山田主演の「人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女」、渋川主演の「お盆の弟」、そして越川監督が「muttnik」名義で手がけた未公開作品「ロボとミリ」の3作品をレイトショー上映する。

ロボとミリ」は、東日本大震災の余波の残る11年4月、まだ明かりが少なく真っ暗な渋谷の街で、3日間で撮影された。柄本佑田村愛らが出演し、大きな地震の後で暗い街になった渋谷を舞台に、帰る場所をもたないデリヘル嬢のミリ(田村)と産業廃棄物として捨てられたロボット(柄本)が出会い、共に過ごす一夜を描いたSFラブストーリーだ。

明確な脚本はなく、ロングシノプシスを43のシーンに分け、俳優たちが即興で演じて撮影され、テストもなくカメラを回し、1シーンごとに俳優たちと越川監督をはじめとするスタッフが話し合いながら、次のシーンの演技や撮り方を決定していった。そうしたことから、監督名は越川やスタッフを含めた「muttnik」というバンド名でクレジットされている。

ロボとミリ」は、「アレノ」公開記念上映Vol.3として、11月28日から12月4日の1週間、K's cinemaでレイトショー。同企画のVol.1「人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女」は11月21~24日、Vol.2「お盆の弟」は11月25~27日に上映。

アレノ」は11月21日から公開される。

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