「雪の轍」トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン映画祭が9月開催
2015年7月19日 08:00
[映画.com ニュース]第67回カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「雪の轍」が公開中の、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の過去作を紹介する「ヌリ・ビルゲ・ジェイラン映画祭2015」が、9月29日から東京・御茶ノ水のアテネ・フランセ文化センターで開催される。
「カサバー町」(1997)、「冬の街」(2002)、「うつろいの季節(とき)」(2006)、「スリー・モンキーズ」(2008)、「昔々、アナトリアで」(2011)の5作品が上映される。
ジェイラン監督の作品の日本での劇場公開は「雪の轍」が初だが、長編デビュー作「カサバー町」(1997)は、1988年の東京国際映画祭のアジア秀作映画週間で上映された。当時同映画祭での作品選定を担当し、日本に初めてジェイラン監督を紹介した市山尚三氏は、「当時はトルコよりも、アッバス・キアロスタミを代表とするイラン、イラクなどの作品が台頭していました。そんな中で、『カサバー町』はある意味、アジア的なものを感じた。この作品は、自然主義的な部分と、かっちりとした固い部分が同居した作品で、他の作家とは明らかに違うと思いました」とコメントを寄せている。
「ヌリ・ビルゲ・ジェイラン映画祭2015」は、アテネ・フランセ文化センター9月29日~10月3日まで開催。「雪の轍」は公開中。