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「ターナー、光に愛を求めて」マイク・リー監督が描いた天才画家の半生

2015年6月25日 07:10

マイク・リー監督「ターナー、光に愛を求めて」

マイク・リー監督
Photo by(C)Chris McAndrew
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[映画.com ニュース] 巨匠マイク・リーが、西洋絵画史を代表する英国人画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの半生を描いた最新作「ターナー、光に愛を求めて」(公開中)。若くして名声を得ながら、なぜか名前や身分を偽って意外な場所に出没するなど、多くの謎に包まれていた天才画家の姿を個性派俳優ティモシー・スポールが演じ、絵画のような輝く光に包まれた映像美で、第67回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞と芸術貢献賞を受賞、第87回アカデミー賞では4部門にノミネートされた。リー監督が12年以上構想を温めてきたという作品を語った。

「トラファルガーの戦い」や「戦艦テメレール」などの代表作を残し、モネら後進の印象派画家に大きな影響を与えたターナーは、時には批判や嘲笑を浴びても、自ら嵐に飛び込み新たな表現を模索し続けた。そんな天才画家の人生を映画化するまでのきっかけを「ターナーの作品は昔から知っていて大好きでしたが、ターナーその人については知りませんでした。1990年代の終わり頃から調査を始めました。そして、複雑でエキセントリックなキャラクターだとわかりました。それに関連付けられる、あの素晴らしい作品群! 作品自体が映画的です。これは題材になると思ったのです」と明かす。


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(C)Thin Man Films
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撮影まで12年という年月がかかった理由は予算面の問題が大きかった。「ターナーがべニスを訪れ、描いたことは有名で、彼の作品が発展していく中の重要な部分ですが、そこは撮れませんでした。ですが、限られた予算の中で工夫し創造力を働かせ、誰にも邪魔されずに作ることはできました」。撮影は16週間という期間だったが、事前に入念なリサーチを行い、ティモシー・スポールは2年かけて絵画の技法を習得した。また、これまでの作品も脚本無しで撮ることが知られているが、「映画は正確にターナーを描いていますが、手法は同じです。まずは俳優たちと即興で作っていきます。固まった脚本で作るのは有機的ではありません。セリフはただの言葉ではありません。それは実際のその場所に関係して起こる有機的なものです」と従来のスタイルは崩していない。

ターナーの絵のように美しい映像が高く評価されたが、今作で始めてデジタル撮影を試みた。「長い時間をかけて、人々は機器を発達させ、それで素晴らしいことができるようにはなりました。でも、しょせんは道具です。デジタルにすると決める前から、私たちはたくさんのターナーの絵やパレットの色、カラーチャートを見てきました。ディック・ポープ(映像担当)が撮ったものは、ターナーのセンスからきているものです。ですから、道具を目的に沿って使えたかどうかということになります。道具自体ではなく、それで何をするかが重要なのです」

劇中では、個性豊かな女性が数多く登場し、彼女たちの一人ひとりの存在が画家の人生をより深みのあるものにしている。「それはターナーの多面性でもあります。ある面では不安定でもあるけれど、とても情熱的な面もある。複雑な男です。それを表わすのに、ターナーのいた世界からの女性を出したのです」

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