福士蒼汰&有村架純、“唯一の存在”と認め合う2人のこれから : 映画ニュース

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福士蒼汰&有村架純、“唯一の存在”と認め合う2人のこれから

2015年3月15日 11:30

「ストロボ・エッジ」で共演した福士蒼汰と有村架純「ストロボ・エッジ」

「ストロボ・エッジ」で共演した福士蒼汰と有村架純
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[映画.com ニュース]「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がいま、誰より当てはまる2人。一方で、これが単なる「勢い」では終わらないであろうと予感させる、見る者をひきつける引力、そして何より芝居に対する貪欲さと熱意を持っている。映画「ストロボ・エッジ」で、「あまちゃん」から数えて実に4度目、映画では初となる共演を果たした福士蒼汰有村架純。スクリーンに、いまこの瞬間のまばゆいばかりの輝きを刻み込んだ。(取材・文・写真/黒豆直樹)

学校No.1のモテ男の一ノ瀬蓮とそんな彼に年上の恋人がいることを知りつつも想いを告白し、フラれてしまう木下仁菜子。2人を軸に切ない片想いを胸に秘めた高校生たちの青春を瑞々しく描き出す。原作は「アオハライド」でも知られる咲坂伊緒氏による累計580万部突破の人気漫画だが、福士も有村も高校時代に原作を愛読していた。それどころか、福士は以前から蓮に憧れ「自分が演じるなら?」と想像し、セリフを声に出して読んでいたという。その役柄が自分の元に舞い込んできたことに、喜びはもちろんだが「自分の中で蓮に対する理想が高い分、自分に務まるのか? という不安もありました」と偽らざる胸の内を明かす。この1年でも映画「好きっていいなよ。」、ドラマ「きょうは会社休みます」とタイプは違えども、漫画原作の作品でヒロインをときめかせる“王子”を見事に具現化してきた。福士なりの漫画原作の映画へのアプローチを聞いてみた。

「やはり原作に強い思いを持っていらっしゃる方がたくさんいますし、僕も自分が読者の立場だったとして、そのイメージを壊してほしくないという思いは強く持つと思います。ただ、だからといって演じる時にあまりにイメージ通りにこだわり過ぎると、実写では無理が出てきてしまう気がするんです。実写の良さ、映画だからこそできることもあるので、そのバランスを見つけていくことを大切にしています」。

特に今回、蓮を表現する上で最も重視したのは「感情の変化」だった。「蓮は、気持ちが一貫しない男なんです(笑)。感情の移り変わりや、仁菜子への思いに気づいて、その気持ちを時に抑え込もうとしたり、抑えきれずにあふれたり。その変化が見えないと『ストロボ・エッジ』の面白みである“すれ違い”が出ないので、そこは意識しました」。

有村も高校時代に原作を読み、自分と同世代の登場人物たちの恋愛模様をのぞき見て「『この世界に入りたい!』と思うくらい羨ましくなった」という。演じるにあたっては、仁菜子のあまりの真っすぐさとピュアさを「自分にはない」と感じ、不安を覚えたこともあったという。「ああしよう、こうしようと考え過ぎず、蓮くんのことが好きという気持ちを大事にしました」という言葉からは、キャラクターよりも人物の感情を強く意識して演じていることがうかがえる。「仁菜子がどんな子なのかはもちろん考えます。でもそこで、例えば天然でちょっと抜けたところがあるからといって、それをそのまま表現してしまえば、あざとく見える。そうではなく、一生懸命にやっていることがそう見えてしまう、というのが理想なんです」。

福士は「すれ違い」と表現したが、2人の微妙な距離感は物語の中でも重要なポイントだ。仁菜子が抑えきれない思いを告白し、フラれるところから映画は始まるが、その後も2人は、ある時は距離を縮め、交差し、ある時は離れていく。この絶妙の“距離感”に関しても有村は、シーンごとに「知らず知らずにバランスを取れていた」と明かすが、これはやはり相手が気心の知れた福士だったからだろう。4度目の共演となるが、芝居を通して互いの中に仁菜子と蓮の要素をしっかりと感じ取っていたようだ。福士は有村についてこう語る。


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「結構、似ているのではないかなと思います、有村さんと仁菜子。笑顔がかわいいところとか、目が語る表情が似ていて、蓮という役を通して真っ直ぐな視線がビシビシと伝わってきました。ドジなところ? それもたまにあるかな。仁菜子よりはまだ有村さんの方がしっかりしてると思います…って、“まだ”っておかしいですね(笑)」。

有村もまた福士が持つ蓮の要素について「人にないものを持っている感じというか、雰囲気や立ち居振る舞いですね。常に自然体で感情の起伏が激しくないので、いつ会っても安心するんです」と語るが、一方で4度目の共演で気づいた新たな一面も。「わりと最近、思ったんですが、意外と緊張しやすいのかなって(笑)。いつも堂々としているし、何をしても受け止めてくれるんだけど、意外と(笑)、多分ですがすごく考えていて、緊張したりしているのかなと思います。でも、そういう面があって嬉しいです(笑)」。

共に「あまちゃん」出身の俳優の中で“出世頭”とされる2人。蓮と仁菜子ではないが、時に近くで、また時に離れた距離で目覚ましいまでの活躍を目にして、どのような思いを抱いているのだろうか。有村は、「全く同じ道ではないかもしれないけど、歩んでいる道は似ているのかなと感じていて、だからこそ分かる気持ちもあるし、刺激にもなるし、私はすごく嬉しいです」と話す。

福士もまた有村に対して抱いている特別な感情を明かす。「感覚の合う女優さんだなと感じます。『あまちゃん』があって、そこからこんなに何度も共演させてもらって…という女優さんは有村さんしかいないので、何というか唯一の存在なんです。同じようなスタートで歩み始めて一緒に成長していったと僕は思わせてもらっていて。一緒にお芝居させてもらうと、ピタッと歯車が合うような感覚だなと感じています」。

劇中、蓮と仁菜子の頭の中に同時に同じ曲が流れたり、風の匂いに同じように季節の移り変わりを感じる一瞬が描かれる。それはいま、福士蒼汰有村架純だからこそ表現することができた“共鳴”なのだろう。

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