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鳥越俊太郎氏が明かした「アメリカン・スナイパー」の見どころは?

2015年2月25日 14:10

「『ローハイド』から注目していた」 生粋のイーストウッドファン「アメリカン・スナイパー」

「『ローハイド』から注目していた」
生粋のイーストウッドファン
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[映画.com ニュース] 「ニュースの職人」として知られるジャーナリストの鳥越俊太郎氏が、全米で大ヒットを飾っているクリント・イーストウッド監督作「アメリカン・スナイパー」(公開中)について、思いを語った。

「面白い兄ちゃんだなあと思って見ていた」と、「ローハイド」でのイーストウッドとの出会いを振り返る鳥越氏は、印象に残る作品として「ピンク・キャデラック」を挙げるほどの生粋のイーストウッドファン。「ヒア アフター」の際には、アメリカを訪れて念願の対談も行っている。

「監督作を数多く見てきて、ここ最近10年くらいの作品は、目線が定まってきた感じがします。もう自分が残り何本作れるか分からないから、ちゃんと作りたいという思いがすごくあふれていますよね」と語る鳥越氏。最新作である「アメリカン・スナイパー」は、「“アメリカ万歳”をうたった、ただのアメリカの戦争映画ではない」と称し、「この映画が(愛国主義か反戦か)何を訴えているのかということは、受け取る人の捉え方によって賛否のどちらにもなる映画と思います」と分析する。

しかし、「作品が描きたかった本質はそこにはない」と指摘する。同作は、イラク戦争の激戦地に4度にわたり赴任した“米軍史上最強のスナイパー”クリス・カイルの半生を描く実録ドラマだが、壮絶な戦闘シーンとともに、妻や子と過ごすアメリカでの生活も丹念に描写されていく。「主人公は兵士だけど、家に帰れば普通の夫で、お父さんなんですね。それが4回も派遣されていくうちに、何かに取りつかれたように徐々に人が変わっていく。ベトナム戦争でもイラク戦争でも帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が問題になっていますが、そういう普通でなくなっていくところがすごくよく描かれています。ああ、戦争というのはこうやって人を変えていくんだな、悲劇だなというのが見て取れるんです」。

また、「集団的自衛権の行使に関わる法案がどんどん決まっていけば、自衛隊が戦地に派遣されて犠牲が出たり、自衛隊がどこかの国を撃退するような日がくる可能性がかなり高まります。これまでとは違って、アメリカの戦争映画で描かれていることが、私たち日本人にも無関係ではなくなってきているんだなと考えながら、この作品を見ていました」と告白。そして、「この映画には(敵側のスナイパーと対決する)エンタテインメント性もありますし、兵士や家族の人間ドラマがちゃんと描かれています。単なる戦争映画ではなくて、戦争というものは人間が行っていて、友人や家族といった色んな人間のつながりが、そんな戦争によって傷つけられたり歪められたり苦しめられたりするんだというところを、ちゃんと見てほしいなと思いますね」と伝えた。

アメリカン・スナイパー」は、2月21日に日本でも封切られ、週末興収ランキングで初登場第1位のヒットスタートを切っている。出演はブラッドリー・クーパーシエナ・ミラーほか。

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