「ソロモンの偽証」前編の劇中カット入手　大人キャストや新人・藤野涼子ら熱演

2014年11月27日 06:00

［映画.com ニュース］　宮部みゆき氏の長編小説「ソロモンの偽証」を映画化する2部作の前編「ソロモンの偽証　前篇・事件」の初公開となる劇中カットを、映画.comが入手した。佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子ら大人キャストの劇中での姿が初披露となったほか、本作での役名を芸名に据え女優デビューする主演の新人・藤野涼子や、「E-girls」の石井杏奈の熱演ぶり、お笑いコンビ「まえだまえだ」の兄・前田航基の姿を確認することができる。

原作は、宮部氏が構想15年、執筆に9年をかけて書き上げた大作（単行本全3巻・文庫全6巻／ともに新潮社刊）で、雪の降り積もるクリスマスの朝、中学校の校庭で転落死した男子生徒・柏木卓也の遺体が発見されたことから、さまざまな疑惑、思惑が錯綜するミステリー。やがて一部の生徒を名指しした殺人の告発状が届き、過熱する報道や保身に走る学校、無力な大人たち、そして新たに巻き起こる事件に翻弄された主人公の藤野涼子ら中学生たちが、自分たちの力で真実を明らかにしようと学校内裁判の実施を決意する。

公開された劇中カットは6点。主人公・涼子とその両親を演じる佐々木、夏川が向き合う場面を筆頭に、泣き叫ぶような熱演を見せる石井と、そんな娘をなだめるように抱く母親を演じた永作を捉えた場面、涼子たちの担任教師を演じる黒木が食い下がる報道陣に背を向けて立ち去る場面、そして大人になった涼子を演じる尾野の姿を写した場面など、いずれも実力派の俳優が演じる大人たちの姿が続々と公開。その他、事件の発端となる柏木卓也の遺体の第一発見者となるクラスメイト・野田健一に扮した前田航基（まえだまえだ）の姿なども含まれている。

監督は日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞した「八日目の蝉」の成島出。「ソロモンの偽証　前篇・事件」は2015年3月7日から全国公開。続けて2部作の後編「ソロモンの偽証　後篇・裁判」も15年4月11日から公開される。