秋月三佳「Starting Over」撮影中に恋人役・遠藤新菜を「本当に好きになっちゃった」
2014年10月29日 17:20
[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門出品作「Starting Over」が10月28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、主演の秋月三佳、共演の遠藤新菜、渡辺真起子、渋川清彦、西原孝至監督が舞台挨拶に出席した。
父親を亡くした19歳の黒沢奈々(秋月)は、恋人に依存する母・景子(渡辺)からの愛に飢えていた。また、同級生で複雑な家庭環境をもつ同性の恋人・真凛(遠藤)との関係もうまくいかず、思い悩む日々が続く。他人に依存することで自己を保とうとする奈々、景子、真凛を通して、女性の弱さと強さを描く。本作は、少人数のスタッフが自己資金で、約6カ月の期間をかけて製作した。
女性に恋する主人公を演じた秋月は、「本当に遠藤新菜ちゃんのことが好きになっちゃって、いつも彼女のことを考えていました。それが画面に出ていればいいなと思います」と役作りに自信をのぞかせ、突然の告白を受けた遠藤は照れた様子ではにかんだ。
渡辺は本作を「少しせつない、自分の居場所を探している人たちの物語」と語り、「撮りながら、いったい私たちは何を探しているんだろうと思っていましたが、西原監督流に繊細に描いているんだと思います」と説明。西原監督は「脚本のはじめに『私はあなたを信じている』と書きました。人を信じるということを、自分なりにずっと考えて撮った作品です」と力強く思い入れを語った。
第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。