T・マリック、タルコフスキーと並び評されるメキシコの鬼才の日本初公開作予告編
2014年4月7日 18:05
[映画.com ニュース] 2012年の第65回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したメキシコ映画「闇のあとの光」の日本公開が5月下旬に決定し、このほど予告編が公開された。
前職は国際弁護士という異色の経歴を持つカルロス・レイガダス監督が唯一無二の世界観を提示した本作は、カンヌ上映後、独自の美学を突き通した強烈な表現から賛否両論を巻き起こした。予告編では、アンドレイ・タルコフスキー、テレンス・マリックなどと並び評される圧倒的な映像美の一端を垣間見ることができる。
レイガダス監督はラテン・アメリカにおけるゼロ年代以降のアート映画をけん引する映画作家の一人として知られ、日本ではこれまで本作を含めた長編4作品が東京国際映画祭で上映されたが、劇場公開は本作が初となる。
メキシコのとある村に住むフアンとその家族の物語を軸に、悪魔とも神ともとらえることのできる赤く発光した“それ”がフアンの家を訪問したことで、村人たちの心の闇があらわになり、平和な生活の歯車が狂いだしていく様を魔術的な映像でスクリーンに焼き付けている。
「闇のあとの光」は5月下旬ユーロスペースほか全国順次公開。