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独アカデミー賞6冠「コーヒーをめぐる冒険」新鋭ヤン・オーレ・ゲルスター監督に聞く

2014年2月28日 15:25

ドイツの新鋭ヤン・オーレ・ゲルスター監督「コーヒーをめぐる冒険」

ドイツの新鋭ヤン・オーレ・ゲルスター監督
(C)Stefan Klueter
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[映画.com ニュース]長編デビュー作でドイツ・アカデミー賞作品賞含む6冠に輝いた新鋭ヤン・オーレ・ゲルスターの「コーヒーをめぐる冒険」が、3月1日公開する。全編モノクロームで撮影された本作はヌーベルバーグをほうふつさせる懐かしさと、歴史と芸術が息づくベルリンの今を映し出す。

大学を中退し、親のすねをかじりながらベルリンでモラトリアムな生活をおくる青年ニコ。ある朝、恋人の家でコーヒーを飲み損ねたニコは、車の免許が停止になったり同じアパートの住人に絡まれたりと散々な目に遭う。気を取り直して親友と街へ繰り出したニコが、思いもかけない人々と出会いと別れを経験する、という1日の物語。主演は「素粒子」のトム・シリング

ゲルスター監督は1978年生まれ、ボルフガング・ベッカー監督のアシスタントとして「グッバイ、レーニン」に広くかかわり、その後ドイツ映画テレビ・アカデミーで学びながら映画界でいくつかのプロジェクトに参加。今作はアカデミーの卒業作品だった。長らく構想があり、脚本は直感的に3週間で書き上げたという。出資者、プロデューサー探しに2年かかり、2011年6月に撮影、約22日間で撮り上げた。

本作製作にあたり、フランソワ・トリュフォーの作品を入念に研究したという。半世紀以上前のヌーべルバーグの作品群は「官能的、哲学的、詩的、雰囲気重視、ハリウッドと違う。日常を描いており、とても詩的」と作品づくりに大きな影響を与えたそうだが、「しかし、まねをしたくはない」とあくまでオリジナリティを重視する姿勢を見せる。


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(C)2012 Schiwago Film GmbH,
Chromosom Filmproduktion, HR, arte All rights reserved
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まだ何者でもない若者を描いた理由は「自分もニコ同様、映画が好きで、監督になりたくて、不安で、どこへ行くのかわからない、自伝的要素がある」からだという。劇中で様々な顔を見せるベルリンの街の風景も印象的だが、監督にとってベルリンは「自由の都市。大都会だが、パリに比べると生活しやすい。お金がかからないで生活できるので、アーティスト、学生、ミュージシャンが集まってくる。アーティストにとって魅力的な場所」と説明する。

デビュー作が高く評価された感想を問うと「この作品が受け入れてもらえると思っていなかったので、驚いた。モノクロだし、受ける要素がなかったので。50を越える国際映画祭に参加でき、幸運だった」と述懐。次回作はラブストーリーの予定で、「2作目は失敗するとよく言われているので、頑張りたい」と意気込んだ。

コーヒーをめぐる冒険」は3月1日シアター・イメージフォーラムで公開。

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