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「ソウルガールズ」監督が信じた“夢を捨てずに困難に立ち向かう大切さ”

2014年1月11日 12:30

舞台版では主演を務めていたウェイン・ブレア監督「ソウルガールズ」

舞台版では主演を務めていたウェイン・ブレア監督
(C)2012 The Sapphires Film Holdings Pty Ltd, Screen Australia,
Goalpost Pictures Australia Pty Ltd,
A.P. Facilities Pty Ltd and Screen NSW.
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[映画.com ニュース] 夢への情熱だけを頼りに人生を切りひらいた実在の4人組女性ボーカルグループの姿を、数々の名ソウルナンバーとともに描いた「ソウルガールズ」について、メガホンをとったウェイン・ブレア監督に聞いた。

ブレア監督は俳優・脚本家としてもオーストラリア映画界で活躍する42歳。映画の原作となった舞台版では主演を務めており、「観客はこの芝居の精神を愛し、最後にはいつも席を立って踊っていたので、この物語がすごい作品であることに気づいていました」と振り返る。そして、自らの母たちの秘話を脚本・舞台化したトニー・ブリッグスとともに、「その頃から映画化に向けて動き始めていた」という。

同作は、1960年代後半のオーストラリアで、白豪政策によって強い差別を受けていたアボリジニの三姉妹と従姉妹の4人がミュージシャンくずれのマネージャーと出会い、戦時下のベトナムでの慰安コンサートツアーを通して絆を深め合っていく姿を描く。

監督は「この映画で伝えたいのは家族の大切さ」と真意を述べる。「アボリジニの人々が苦痛を味わった“盗まれた世代”は、70年代に入るまで続きました。政府の方針によってアボリジニの子どもたちは自分の家から引き離され、白人の家族や施設へと預けられました。この政策によって家族が引き裂かれてしまったのです」というオーストラリアの歴史的経緯を解説。そして「この問題については、映画では“盗まれた子ども”のひとりであるケイに焦点を当てて、家族から引き離され白人の文化に馴染んだ後、再びアボリジニの家族と一緒になることの難しさを描いています」と、作品に込めたテーマ性を明かす。

だが、差別というモチーフが想像させる“暗い”イメージは同作にはない。“サファイアズ”の4人による楽しさがあふれるステージシーンと、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」で高く評価されたクリス・オダウドが演じるマネージャーの愛すべきろくでなしぶりが、見る者を前向きな気持ちにさせる。

ブレア監督は「クリスはとにかく面白い人で、デイヴの役を演じるのは彼しかいないと思った」とオダウドを絶賛。そして、「女性メンバーをキャスティングするために、全国規模でオーディションを行いました」と振り返り、すでに国内で有名だった2人、ゲイルを演じたデボラ・メイルマン(「裸足の1500マイル」)を「素晴らしい役者」、最年少のジュリーを演じたジェシカ・マーボイを「(オーディション番組『オーストラリアン・アイドル』で発掘された)オーストラリアで最も有名な女性ミュージシャンのひとりです」と称した。

夢をあきらめずに人生に挑んだ物語を描き切った監督。「これから映画を見る方には、自分の夢や未来への希望を捨てずに、目の前に広がる人生の困難に立ち向かっていく大切さを感じてほしいですね」と結んだ。

ソウルガールズ」は、本日1月11日から全国で公開。

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