第6回恵比寿映像祭でワン・ビン監督新作「収容病棟」プレミア上映決定
2013年10月30日 22:22

「収容病棟」の一場面
(C)Wang Bing and Y. Production
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[映画.com ニュース]東京都と写真と映像の専門美術館の東京都写真美術館(東京都目黒区)が主催する第6回恵比寿映像祭会見が10月30日、同所で開かれ、ワン・ビン監督の最新作「収容病棟」がジャパンプレミア上映されることがわかった。
「収容病棟」は、中国雲南省の隔離された精神病院に収容された患者たちの生活を記録した227分のドキュメンタリー。ワン監督にとって初の日本との共同製作作品で、今年の第70回ベネチア国際映画祭招待作品としてワールドプレミア上映された。また、恵比寿映像祭では、第66回カンヌ映画祭「ある視点」部門出品作で、第26回東京国際映画祭でも紹介された、フィリピンのラブ・ディアス監督の4時間を超える野心作「北(ノルテ) 歴史の終わり」も上映される。
恵比寿映像祭はアートと映像の国際フェスティバルとして2009年から開催し、毎年、様々な角度から国内外の多彩な作品を紹介している。今年は多様な文化の受容をキーワードに「トゥルー・カラーズ」というテーマのもと、現段階で18の国と地域のアーティストの作品が写真美術館の全展示室と恵比寿ガーデンプレイスセンター広場などに展示される予定だ。
東京都写真美術館の荒木誠副館長は「オリンピック開催が決定し、日本の外交における文化の役割も期待されている。日本のおもてなしの心を、国際イベントを通じて伝えていけたら」と語り、これまで国際的なビエンナーレやトリエンナーレに携わり、今年から映像祭ディレクターに就任した北澤ひろみ氏は、「アニュアルで年1回(展示の)準備をすることの大変さを感じながらも、観客の皆さんに最新技術を使った作品や、ワン・ビン監督の最新作を紹介できることは意味のあること」とコメントした。
第6回恵比寿映像祭は2014年2月7~23日開催。「収容病棟」は2014年初夏シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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