池松壮亮、感極まって涙の松居大悟監督を絶妙にフォロー「許してください」
2013年10月27日 08:30
[映画.com ニュース] 人気ロックバンド「クリープハイプ」の楽曲を原案とした青春映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」が10月26日、東京・渋谷のユーロスペースで公開初日を迎え、主演の池松壮亮、黒川芽以、大東駿介、山田真歩、安藤聖、松居大悟監督が舞台挨拶に立った。
「クリープハイプ」と、同バンドのミュージックビデオを手がけてきた松居監督がタッグを組んだ異色の青春群像劇。バンドフロントマンの尾崎世界観の原案をもとに、これまで制作された短編「イノチミジカシコイセヨオトメ」「あたしの窓」「おやすみ泣き声、さよなら歌姫(Music Video)」に、新作「傷つける」を加えた4部で構成され、行き場のない思いを募らせる若者たちの日常が交錯していく様子を描く。
トレーラーハウスで生活する青年役を演じた池松は、終盤のエピソードに登場し「ここにいる素敵なメンバーがいい感じでつないできてくれたので、あとは松居さんとやるだけだった」と感慨深げ。謎の少女役を演じた黒川は、「ひと言もしゃべらなかった役は初めて。ミュージックビデオで分からなかったことも映画で分かるようになっているので、ぜひ併せて楽しんでほしい」とアピールした。
オタク青年役を演じた大東は、「僕はラッキーでここにいるような感じ。『クリープハイプ』の音楽を車の中で聞いていて、そのPVに松居大悟って書いてあって、その次のドラマの現場に松居さんがいて。『やらせてくれ!』って言ったらその2週間後にオファーをもらえた。それがこんなことになるとは」とめぐり合わせに感謝。松居監督も、立ち見が大勢出るほどの盛況ぶりに「これは奇跡だと思う。ただ僕らがやりたいだけで始まった小さな企画にこんなにお客さんが来てくれて……」と感極まって涙を浮かべると、池松が「監督はよく泣いちゃう。許してください」とフォローし、笑いを誘っていた。