美内すずえも驚き! 「ガラスの仮面」がギャグアニメ版で初の映画化
2013年3月26日 10:00
[映画.com ニュース] 美内すずえ原作の人気長寿少女マンガ「ガラスの仮面」が映画化されることがわかった。タイトルは「ガラスの仮面ですが THE MOVIE 女スパイの恋! 紫のバラは危険な香り!?」(篠原由佳里監督)で、先月アニメ化を発表したBS12ch「TewllV(トゥエルビ)」の番組「ガラスの仮面ですが」と同じく、「秘密結社 鷹の爪」で知られるアニメスタジオ「DLE」が手がけるギャグアニメ作品となる。
演劇に青春のすべてを賭け、成長していく少女たちの姿を描いた原作は、白泉社の隔週誌「花とゆめ」1976年1号(75年12月発売)で連載開始。休載をはさみながらも連載36年、コミックス発行累計5000万部を超える、日本を代表する少女漫画のひとつ。これまで何度もアニメ化、ドラマ化されているが、コミックス50巻発売(するかもしれない)記念でギャグアニメ化が実現、更には「ガラスの仮面」史上初の映画化が決定した。美内氏は「私も困惑しています……。TVだけじゃなく映画でも、マヤが、亜弓が、月影千草が、こんな事になるなんて!」と驚きを隠せない様子だ。
映画版は、主要登場人物のマヤ、亜弓、月影の3人が国際的なスパイトリオ「紅の天女」の一員として活躍する。ふだんはラーメン屋の出前、ファッションモデル、ヨガ講師という仮の姿を装いながら、国際的な窃盗団「怨ディーヌ」によって盗まれた秘宝「ダイヤの仮面」を奪還するために、演技を超えた“超演技”で敵を欺くというストーリーだ。
初の映画化にあたり、人間国宝の坂東玉三郎やマツコ・デラックスら原作ファンの著名人からは、次々とコメントが寄せられた。「美内先生、本当にいいんですか?」(坂東)、「アタシは見ません!」(マツコ)、「俺の真澄がこんな事に……」(京本政樹)、「私も演じたマヤがどうなってしまうのか?」(安達祐実)など、長年のファンとしては喜びよりも戸惑いが大きいようだが、大スクリーンでスパイを熱演する3人のどのような姿が見られるのかが楽しみだ。
「ガラスの仮面ですが THE MOVIE 女スパイの恋! 紫のバラは危険な香り!?」は6月22日からユナイテッド・シネマで全国公開。