川島海荷が思わず涙　「9nine」クリスマスライブ、サプライズや演劇で大盛況

［映画.com ニュース］　女優の川島海荷ら5人で構成されるガールズグループ「9nine」が12月14日、東京・赤坂BLITZでワンマンライブ「クリスマスの9nine 2012～聖なる夜の大奏動♪～」を行った。今年8月の日比谷野外大音楽堂での「野音の9nine」以来となるワンマンに1400人のファンが駆けつけ、会場は満員御礼。クリスマスムードたっぷりの演出や初挑戦となる演劇を取り入れたライブ本編はもちろん、メンバーにも知らされていなかったサプライズ発表で盛り上がった。

今年11月から12月にかけ、初の全国ツアーで5都市をまわってきた同グループの集大成ともいえる「クリスマスの9nine」は、百貨店のマネキンに扮したメンバーが魔法をかけられて動き出すというファンタジックな演出で幕開け。アップテンポな「少女トラベラー」や、定番の自己紹介ソング「9nine o'clock」、川島主演ドラマの主題歌でインドネシア発祥のダンス音楽“ファンコット”を取り入れた異色ナンバー「イーアル！キョンシー feat.好好！キョンシーガール」などをたたみかけ、会場は序盤からヒートアップ。そして中盤に「9nine劇場」と題された演劇コーナーが登場した。

「9nine劇場」は、物語の進行にあわせて楽曲パフォーマンスが挟まれるミュージカル風のステージで、閉店後の百貨店を舞台に、女の子があこがれの先輩に勇気を振り絞って告白するというストーリー。メンバーの佐武宇綺が主人公の冴えないデパートガールに、ほかの4人が主人公を応援するマネキンにそれぞれ扮し、アドリブも交えた演技やパフォーマンスで観客を魅了。メンバー最年長ながらいじられ役の佐武が主演とあって、心温まるストーリーの中にも時折笑いが混じる、メンバーのキャラクターをいかした舞台に仕上がった。

ライブ本編のラストは、今月12日にリリースした最新シングル「White Wishes」が飾った。同曲では、ファンが用意した白いサイリウムで一色に染まった会場に、雪が舞う演出も重なり、クリスマスムードは最高潮に。メンバーが金色のサンタ衣装に身を包んだアンコールでは、ライブ初披露となった「Romantic moon」や、ヒットシングル「流星のくちづけ」を披露した。

その後のMCでは、来年2月6日発売の新曲「colorful」が、映画「スタードライバー THE MOVIE」（2月9日公開）の主題歌に決まったことがあらたて報告されたほか、3月13日にセカンドアルバムを発売すること、今回のライブが同グループ初のライブDVD化されることが立て続けに発表された。

さらに来年3月10日、アイドルの聖地・中野サンプラザで次回ワンマンライブ「サンプラザの9nine」（昼・夜2回公演）が開催されることが告知された。これはメンバーにも知らされていないサプライズで、川島も「スタッフさんに聞いたら、会場押さえられないって言っていたのに……」と驚いた様子。うれしさのあまり思わず涙もこぼれ、「私、こういうところで泣いたことないのに。今日初めてちょっと泣いちゃった。なんか恥ずかしい」と赤面。最後はTVアニメ版「スタードライバー」主題歌の「SHINING☆STAR」を歌い上げ、同グループの2012年を締めくくるワンマンライブは終幕した。