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山田洋次監督「シネコン嫌い」も、映画の力信じファンに映画観賞のススメ

2012年12月1日 17:25

映画の持つ力を熱く説いた山田洋次監督「男はつらいよ」

映画の持つ力を熱く説いた山田洋次監督
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[映画.com ニュース] 山田洋次監督が12月1日、「Meet the Filmmaker」と題したトークショーを東京・アップルストア銀座で行った。

世界各国のアップルストアで開催されているイベントで、過去にはジェームズ・キャメロン監督やメリル・ストリープトム・ハンクスらが実施。この日は、「男はつらいよ」をモチーフにリチャード・ギアが寅さんを演じた「オランジーナ」のCMプランナー・高崎卓馬氏が進行役を務めた。

山田監督は、監督50周年記念の最新作「東京家族」について、「小津安二郎の『東京物語』のフレームを使えば、現代の日本の家族が描けると思った」と製作意図を説明。続けて、「田舎に住んでいた両親が東京にやってきて、子どもたちに波乱を巻き起こす。そういう大事件ではなく、日常の何げない波紋を拾って丁寧に描くのが好きなんだね。松竹の家風かな」としみじみ話した。

「オランジーナ」のCMに関しては、高崎氏から相談を受けた際、「リチャード・ギアが寅さんをやるなんて考えもしなかった。打ち合わせはニューヨークで撮影はパリなんて、なんて面倒くさいことをするんだと思った」と述懐。それでも、出来には満足げで「渥美(清)さんが品のある人だなとあらためて思った。それはリチャード・ギア・クラスでないと表現できなかったんだね」と合格点を与えた。

トークショー後は、観客からの質問にも応じ、「これからの日本にとって映画の役割とは?」という難問には、「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」に出演した故宇野重吉さんとのエピソードを披露。「新劇が弾圧を受けていた時代に自殺を考えた宇野さんが、フランク・キャプラ監督の『スミス氏都へ行く』を見て思いとどまり『映画には命をつなぎとめる気高い力がある。一生懸命作り続けてください』と言われた。その言葉を忘れないようにしているし、たくさんの人に見てもらい満足してもらえる映画を作れればといつも思っている」とさらなる意欲を見せた。

また全席指定、入れ替え制のシネコンにも苦言。「シネコンは好きじゃない。最近は観客が妙に行儀良くなっている。なぜ、そんなに窮屈になってしまったのか。もっと活気にあふれ、スクリーンと客席が濃密に声を掛け合って共有し、そこからある種の感動や興奮を味わってもらいたい。皆さん、映画を映画館でたくさん見てください」と訴えた。

東京家族」は、瀬戸内海の小島から上京した両親と久しぶりに再会した3人の子どもが生活のリズムの違いから溝を深めながらも、新たなきずなを芽生えさせていく人間ドラマ。2013年1月19日に全国で公開される。

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