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新藤次郎氏ら、“バリアフリー映画の未来”を語る

2012年10月25日 21:15

故新藤兼人監督の代表作「裸の島」を初のバリアフリー版で上映

故新藤兼人監督の代表作「裸の島」を初のバリアフリー版で上映
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[映画.com ニュース] 故新藤兼人監督の代表作「裸の島」が10月25日、開催中の第25回東京国際映画祭の「日本橋で日本映画を見よう」部門でバリアフリー上映された。この日は、新藤監督の息子で近代映画協会社長兼プロデューサーとして数々の新藤作品をプロデュースしてきた新藤次郎氏、「バリアフリーさが映画祭」実行委員長の古川康佐賀県知事、東京大学先端科学技術研究センター・特任研究員の大河内直之氏がシンポジウムを行った。

1961年モスクワ国際映画祭グランプリをはじめ、数々の国際映画祭で高評価を受け、世界60カ国以上で公開された不朽の名作。瀬戸内海の不毛な孤島で暮らす人間と自然の戦いを、セリフなしの脚本で叙情的に描いた意欲作だ。

本プログラムは、視覚障害者向けの副音声と聴覚障害者向けの字幕が入った初のバリアフリー版で上映された。新藤氏は、「世間的にも代表作と言われているが、本人もこれが一番好き。会社がもうダメだって時に最後に1本映画を作ってやめようと撮った作品で、結果60カ国以上で売れて、会社が再生した作品」と笑いを交えながら当時を述懐。さらに、「実験的な試みで映像に語らしめたいという思いがあった。これをバリアフリー上映すると聞いて、正直『え?』って思った。他の映画ならストーリーも起伏もあって伝わりやすいとも思ったけど、もしこの作品を楽しめるのだったら他の映画はバリアフリー版で楽しめると思う」と確信を得ていた。

障害者福祉に力を入れている古川知事は、「字幕にしても副音声にしても、障害のある方に役立つことは事実だけど、そうでない人にも観賞の手引きになる。高齢者にとっては、今のテンポの早い映画は字幕があった方が分かりやすいという声をいただいている。テレビは字幕がほぼ義務化され、映画でも東宝は字幕をつけることを決めた。理解は広まってきている」と手応えを感じていた。

バリアフリー映画の研究を行う大河内氏は、「誰でも(作品を)好きだったら見る。ゼロからバリアフリー化するというイメージでなく、“あと一押し”がバリアフリーかな。障害者の方も特別なニーズだと思いがちだけど、興味があるという感覚は同じ。どんなしんどい状態でも娯楽を追求していかないと」と訴えた。これには新藤氏も、「障害者の方の『劇場でみんなと一緒に新作を楽しみたい』という声を聞いて、その時に初めて知った。映画っていうのは劇場での体験型の娯楽だと思う。違う文化の国の人や、いつもは楽しめない人に観賞してもらえることも映画の勲章かなと思う」と今後のバリアフリー映画の大きな可能性を示唆した。

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