「聖☆おにいさん」映画化決定　最新刊は12月発売＆アニメDVDが特典に

(C)中村光／講談社　(C)中村光・講談社／SYM製作委員会

［映画.com ニュース］　「荒川アンダー ザ ブリッジ」で知られる中村光氏の人気漫画「聖☆おにいさん」が、東宝映像事業部配給で映画化されることがわかった。

原作は、2007年から「モーニング・ツー」（講談社刊）で連載されている中村氏のギャグ漫画。世紀末を無事に迎えたブッダとイエスが、下界でバカンスを楽しむため東京・立川のアパートでルームシェアするという異色の設定に加え、古典宗教の世界観をちりばめたマニアックなギャグで人気を博している。09年に手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、7巻までで累計発行部数800万部を突破。11年にはイギリスの大英博物館の日本文化をテーマにした展示で紹介され、世界でも注目を集めた。

今作は、「涼宮ハルヒの消失」（武本康弘監督）でパートコンテを担当した高雄統子の初監督作品。椎名軽穂氏の人気少女漫画を実写映画化した「君に届け」（熊澤尚人監督）の根津理香が脚本を手がけ、強力な布陣が実現した。「映画ドラえもん　新・のび太と鉄人兵団　はばたけ天使たち」の総作画監督を務めた浅野直之がキャラクターデザインを行い、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「青の祓魔師」で知られるプロダクション「A-1 pictures」が製作を担当する。

音楽は、無期限活動休止中のロックバンド「ムーンライダーズ」の鈴木慶一氏と白井良明氏がタッグを組むことが決定。鈴木氏は今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」、白井氏は「20世紀少年」の音楽を手がけた経験を持つ。公開時期は未定。

また、漫画の最新刊が12月3日に発売されることも発表された。特別版コミックスには、特典としてオリジナルアニメDVDが付属され、映画に先駆けブッダとイエスの声を聞くことができる。