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フィンランド映画「サイレンス」は「火垂るの墓」から大きな影響

2012年9月20日 16:57

穏やかな表情で語るサカリ・キルヤバイネン監督「火垂るの墓」

穏やかな表情で語るサカリ・キルヤバイネン監督
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[映画.com ニュース] 今年のフィンランド・アカデミー賞で、最優秀主演男優賞をはじめとする4部門を制した「サイレンス」のメガホンをとったサカリ・キルヤバイネン監督が、開催中のフィンランド映画祭2012で来日中だ。野坂昭如の小説を映画化した「火垂るの墓」から影響を受けたというキルヤバイネン監督に、話を聞いた。

今作は1944年、フィンランドとロシアの国境付近の戦線最前線に位置する犠牲者安置センターが舞台。兵士とロッタと呼ばれる女性たちが、故郷で埋葬される戦死者たちの“帰宅”の準備に追われていた。死者の声が聞こえるという理由で医学の道をあきらめたエイノは、同じ村の出身で有人のアンティとともに同センターに到着する。

キルヤバイネン監督は、友人から10年間かけて執筆した脚本を映画化してほしいと頼まれたといい「私が作らなければ誰も映画化してくれないと言われたのもありますが、両親がこの映画の舞台になっている、今はロシアの領土になってしまった土地の出身だったというのも影響しているかもしれません」と明かす。


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冬の撮影では、氷点下35度のなかでの撮影もあったそうで「デジタル映像でレッドカメラが機能しないトラブルがあったり、俳優にも臨機応変に対応してもらわなければならなかった」と述懐。戦死者を元格闘家の俳優が演じていたため、長時間にわたり動かずにいるという忍耐力が備わっていたという。そのため、「生きている人が演じているということを忘れるくらい死者になりきっていたんだ」と称賛をおくる。

製作前に「火垂るの墓」を見たことで、大きな影響を受けたと告白したキルヤバイネン監督。なかでも、「感情の移り変わりがどのように変化していくのかを参考にした。メランコリアな雰囲気、死と向き合うときの静けさや沈黙といったところに美しさを感じたんだ」と語った。

次回作の構想もあるそうだが、「帰国してから1月までは舞台の仕事があるので、その後かな。今回とは違って、とてもハイテンポなドラマだ。現代的な出会いがテーマになっているんだよ」と穏やかな表情で締めくくった。

フィンランド映画祭2012は、9月21日までお台場シネマメディアージュで開催。「サイレンス」は、21日午後8時30分から上映。

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