第69回ベネチア映画祭開幕 ディレクター交代で作家性重視に方針変更 : 映画ニュース

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第69回ベネチア映画祭開幕 ディレクター交代で作家性重視に方針変更

2012年8月30日 14:00

レッドカーペットに集まった審査員メンバー「モンスーン・ウェディング」

レッドカーペットに集まった審査員メンバー
写真:Abaca/アフロ
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[映画.com ニュース] 第69回べネチア国際映画祭が、現地時間の8月28日に開幕した。今年は、これまでのディレクター、マルコ・ミューラーの任期が切れたのを機に、以前ディレクターを務めたことのあるアルベルト・バルベラがカムバック。それに伴い、映画祭のカラーもかなり異なるようだ。

大きな特徴としては、全体的に上映作品数が絞られ、少数精鋭になった。やたら数だけが増えていく最近の映画祭の傾向に反し、「ほとんど見られる機会がなく終わる作品」がないよう、数を絞ることで質もアップさせることが目的だったという。結果、コンペティションは18本、アウト・オブ・コンペと特別上映が計23本、併設のオリゾンティ部門が18本になった。

ラインナップには、ハリウッドのメジャー系はほとんど見当たらず、作家性の強い個性的な作品が中心だ。コンペティションでは、アメリカからテレンス・マリックポール・トーマス・アンダーソンブライアン・デ・パルマハーモニー・コリンら、地元イタリアからマルコ・ベロッキオフランチェスカ・コメンチーニ、カンヌに続き3部作の2本目を出品するウーリッヒ・セイドル、キム・キドク、フィリピンの新星ブリランテ・メンドーザ、そして日本から北野武といった具合だ。

オープニング作品は、以前「モンスーン・ウェディング」で金獅子賞に輝いたミラ・ナイールの「The Reluctant Fundamentalist」。9.11をきっかけに、それまでアメリカ社会でエリートだったパキスタン人の主人公が、ハラスメントを受ける事で人生を見直す物語で、本作の選択からして今年の映画祭は挑戦的と言えるだろう。

日本からは、他に黒沢清(アウト・オブ・コンペ)と若松孝二(オリゾンティ)も参加する。オリゾンティ部門も、コンペ同様に質の高い作品が集まったことをバルべラは強調している。

審査員メンバーはマイケル・マンを筆頭に、サマンサ・モートンアリ・フォルマンピーター・チャンマッテオ・ガローネレティシア・カスタら計9人。審査委員長のマンは、「素晴らしい審査員メンバーで、とてもエキサイトしている。みんなの意見が一致することが大事だが、基準は新しさや傑出したところがあるかどうかになるだろう。18本の映画から大いにインスパイアされることを期待している」と語った。果たしてリニューアル版べネチアの賭けは吉と出るか否か。結果は閉幕を迎える9月8日にわかるはずだ。(佐藤久理子)

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